コロナのこと
今日から明日、明後日と3連休ですね。
旦那さんが生きていたら、今頃、横でゴロゴロしてたか、
隣の部屋でテレビ見てたりしてただろうなぁと思います。
私、今も、寂しいからテレビはつけっぱなしにしているけれど、
ついこの間まで、旦那さんがテレビを見ていた椅子には、
今はだれも座っていません。
私が異動になる前だったら、
3連休なんて言ったら、家にじっとしている二人ではありませんでした。
どこかに何か食べに行く…、観に行く…、遊びに行く…なんてことに
天才的に勘が働く人だったので、
今頃は間違いなく ”go to” を利用して遊びに出かけていたと思います。
コロナが流行りはじめた当初、
例にもれず私も、家に菌を持ち込まないために必死になっていました。
旦那さんは心臓に持病を持っていたため、
家に菌を持ち込んだら、コロナ=死 ということをとても強く意識していました。
当時手に入らなくなり始めていたマスクは、再利用のため二人分毎日洗ったし、
液体石鹸やアルコール手拭きも探し回って買いだめをしたし、
体温計も新しく買い換えました。
手は3分間ちゃんと洗い、市から給付の消毒用アルコールは、二人で並んで給付を待ちました。
たぶん皆さんも同じでしょうけど、
私も必死でした。
旦那さんをコロナから守るために、私も必死でした。
今、守るべきものを失ってしまって、
コロナ慣れ…というか、すっかり他人ごとになってしまっています。
本来だったら、私の職場は高齢者向けの福祉施設なので、
気を付けなければならないことは重々承知ではあるのですが…。
もちろん、職場に入るときの手指消毒等やるべきことは欠かしませんが、
以前のような必死さは、今は全くありません。
コロナ禍のための“go toキャンペーン”で、この3連休も少なからず人出があると聞きますが、
正直に言って、感じるのは怒りだけです。
もちろんその怒りには、嫉妬が多くの部分を占めるのはわかっています。
だって、家族旅行? 仲良く家族で食事? 私にはもう、決してできないことだもの。
………だけど、でも、別に、いいんだ。
だってコロナにかからず長生きしたって、楽しいことは何もないもん。
ただただご飯を食べて、空気を吸って息をしているだけ。
だけど。
旦那さんが亡くなってから、
ちょっとヘンな話なのかもしれませんが、
旦那さんに守ってもらってる、という感覚があります。
だから大丈夫、というちょっとおかしな自信があります。
これは、旦那さんが亡くなる前にはなかった感覚です。
だから前より、安心しているというか、あんまり心配してないというか…。
旦那さんの死に関しては、あれだけ万に一つの奇跡があったのだから、
旦那さんは今もきっと守ってくれているに違いない、という思いが、私にはあります。