いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

時間薬

旦那さんが残した引き出し…何段かの透明なプラスチックの引き出しを、


久し振りでまじまじと見てしまいました。


透明で透けて見えるから


何が入っているか、ぼんやり見えます。




旦那さんの宝の箱。


愛用のデジタルカメラが無造作に入っているし、


亡くなる直前に、調子が悪くてあちこち通った病院のレシートもたくさん入っています。


友達と撮った写真や


趣味で行っていた会合の書類とか、


その他いろいろ。


引き出しには、旦那さんにとって意味のある、大事なものがたくさん入っています。





だけどあの日を境に、引き出しの中の宝物は、


持ち主のいない、誰からも求められない、捨てられるのを待つだけの、ただのモノになってしまいました。







あの日を境に。


私の心境も、環境も、未来も、あの日を境に激変しました。


その変化が大きすぎて、現実を直視することが出来ずにいます。


直視したら、太陽の光みたいに強すぎて、私の心が焼かれてしまいそうだから。


現実をなるべく見ないように、触れないように、恐る恐る生きています。


今日一日を慎重に用心深く生きています。


時間薬だけが頼みです。

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