いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

半年前…最後に会った日

6ヶ月前のちょうど今日、この時間、


私が最後に旦那さんに会っている時間です。


…とは言っても、旦那さんはもはや意識はなく、


酸素マスクをして、たくさんの管が繋がれていましたが。




コロナ禍ではありましたが、


ICUは、旦那さんが倒れた6月1日から制限が緩和され、


時間は限られていましたが、面会することができるようになっていました。


(看護師さんには、本当にラッキーでしたよ、と言われました。


そうでなければ、亡くなるまで全く会うことができなかったかもわかりません。)




事実婚でしたので、私は仕事を休むわけにもいかず、


面会時間は午後から…と決められていたため、


午前中だけ職場に行き、その後病院に向かいました。




旦那さんは、SCU(脳卒中集中治療室)に移動していました。


病室は個室で、とても静かでした。


人工呼吸器を通した呼吸の音と、モニターからのパルス音が聞こえるだけでした。


旦那さんは目をつぶったまんまです。


酸素マスクで顔の半分は見えないけれど、


でも、見た目、ちっとも苦しそうでなく、すやすや穏やかに眠っている感じでした。





元気なころ、彼の唯一の悩みは、


夜に必ず夢を見てしまう事でした。


ちょっとの時間眠っただけでも、必ず夢を見てしまうのだそうです。


ただし悪夢ではなく、決まったように、自分が子供だった頃の夢なのだそうですが。


でも、彼の望みとしては、夢を見ないでぐっすり眠りたい…とよく言っていました。





酸素マスクの下で、旦那さんは今、夢を見てるのだろうか?


見てるとしたら、今こそ悪夢じゃないとよいけれど。


おかしなことを願いながら、しばらく横に座って、ただただぼんやり旦那さんの顔を見ていました。





男性看護師さんから、もうそろそろ面会を終えてください…と無慈悲な声がかかりました。


しようがありません。


旦那さんの体力のこともあるし、コロナのこともあるし、


看護師さんの邪魔になったらダメだし。


「明日もまた来るね」と耳元で声をかけ、旦那さんのそばを離れました。


これが、旦那さんと私との今生の別れとなりました。

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