いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

旦那さんの使ったマスク

衣替えをしました。


ちょっと遅いけど、夏物と冬物の入れ替えをしました。


それに伴い、もう着なくなったものや流行りの終わった洋服を少しゴミ箱に入れました。





今まで使っていたものをゴミ箱に入れる時は、


必ず「今まで、ありがとうね」ということにしています。


これは、旦那さんが亡くなってからの私の習慣です。


それまでは、古くなったものや必要なくなったものは、お礼は言わず、普通にゴミ箱へ入れてました。


特に何の感情も沸かなかったから、です。




だけど、旦那さんが亡くなってから、


例えば、自分の洋服を捨てる時でも、


「旦那さんが元気な時は、(洗濯係は旦那さんだったから)、


この洋服も、何度も何度も旦那さんがたたんでくれたんだよね。」と思うと、


それだけでなんだか涙が出てきて、


旦那さんが触ったものをごみ箱に捨てることが、暫くはとてもやるせなかったです。


だから、それ以来、いろんな思い出の品をごみ箱に捨てる時は、


必ず「ありがとうね」と言うようになりました。




今日は、マスクも捨てました。


去年の春、コロナのためにマスクさえ手に入らなくなった時期に、


一度使った使い捨てマスクを再利用のために洗って干した、あの時のマスクです。


もちろん、マスクはその後簡単に手に入るようになったけど、


私にとって、洗って取ってあるマスクの半分は、


旦那さんが使ったマスクだったから、です。


100枚か200枚あったのだけど、今まで捨てられずに持ってました。


だけど今日、思い切ってゴミ箱に入れました。




最近思うのですけど、


たまに、引き出しの後ろのほう等から、髪の毛が一本出てきたりするけど、


どっちの髪の毛かわからないんですよね。


旦那さんのか、私のか。


だから大事に取っておくのもなんだし、結局はゴミ箱に捨てることになっちゃいます。


「もしかして旦那さんの髪の毛だったら貴重だな」と思うけど、


自分のだったらバカみたいだし、いつもやむを得ず、捨てます。



…というのと同じ理由で、


大事にいつまでも取っておくにも、どっちが使ったマスクだかわからないし、


第一、いくら洗ってあるといったって、


一度使ったマスクだからあまり衛生的とは言えないし、


今日、思い切って捨てました。


もちろんもちろん、「ありがとね」と言ってからゴミ箱に入れました。

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