死を受け入れる
テレビを見ていたら、
もう70~80代ぐらいのお婆さんでしたけど、
何年か前にご主人が急死して、その後なかなか元気が戻らなくて、
やっと何年か後のお正月に、
家にしめ飾りを飾ることができました…という話をしていました。
ご主人は大人しい方で、生前ケンカひとつしたことがなかったのだそうです。
ヘンな話なのですが、私、
家族との死別で苦しんでいるのは自分だけなんじゃないか…と、
勘違いをすることが時々あります。
(このブログを読んで下さっている方にも失礼な話ですね。)
自分自身が死別ブログを発信していて、
それを読んで下さる方が居り、
他にもたくさんの方が、死別ブログを日々更新されているにもかかわらず、です。
例えば、
会社帰りにスーパーに寄って、自分以外の人が皆幸せそうに見えたり、
テレビに映っている人が楽しそうに談笑をしているのを見て、
自分以外の人って、みんな楽しそうだし幸せそうな気がしてきて、
家族が死んで、その淋しさに苦しんでいるのなんて、
私ひとりだけなんじゃないかと思ってしまうのです。
だから、今日のテレビで、
背の曲がったおばあさんが、
自分の旦那さんの死を、なかなか受け入れられなかったという話を聞いて、
なんだかホッとした思いです。
私なんかよりずっと人生経験豊富な人が、
なかなか家族との死別を受け入れられないのだから、
私がずっと受け入れられずに苦しんでいても、全然おかしな事ではないし、
むしろ普通の反応なんだろうと思えました。
そして同時に、
私などよりずっと、自分や周りの人が死ぬことを身近に感じている年代の人が、
家族の死を受け入れられなかったと言ってるのだから、
つまり、死別に苦しむ人って、
若人から老年まで本当に大勢、
日本中、世界中に、ものすごい数いるんだろうなぁ…と
思えてしまったわけなのでした。