ピンク色の花のシクラメン
旦那さんが亡くなって、3回目の12月がもうすぐです。
先日は、今年こそはとクリスマス・ツリーなどを少しばかり飾りつけ、
今日はシクラメンの鉢を一つ買って帰ってきました。
ホームセンターの花売り場に行って、
クリスマスらしいから…と、最初は真っ赤のシクラメンに目が行ったのですが、
結局は、いかにも旦那さんが選びそうなお花が咲いた、
今風の少し縮れた花びらの、ピンク色の可愛いシクラメンを選びました。
本当はこの間、
クリスマスが近くなったらシクラメンを飾りたくて、
植木鉢を乗せる細い鉄パイプ製のスタンドも買っておいたのです。
だけど、実際鉢を乗せてみると、あまりに貧相なスタンドで、
軽い鉢では重しにならず、なんだかすぐに倒れそうなので、
残念だけど、諦めました。
そして代わりに、スタンドにはもうちょっと重たい、
大きな鉢のオリヅルランを乗せることにしました。
結局、今日買ってきたシクラメンは、
ひっくり返したビール瓶用の箱の上に置きました。
これは亡くなる少し前に旦那さんが、植木鉢を乗せるために置いた箱です。
( 母の日のちょっと前に、何故か私にカーネーションの鉢をプレゼントをしてくれた時のもの。(だけど結局日照時間が足りず、ほとんど咲かずに枯れてしまう事に。無念。) )
ビール瓶の箱は、ここに引っ越してきたときに、どこかの酒屋からもらってきたらしく、
ベランダにも同じ箱が幾つか置いてあります。
実はこの箱はとても重宝していて、
旦那さんが亡くなってからもずっと、
部屋に置いてあるのは植木鉢用に、
ベランダのは小物入れや物置台に、
丈夫でしっかりした箱なので、未だにフル活用しています。
でも、せっかくのお洒落なシクラメンなのだから、
本当ならスタンドもお洒落にキメたかったんですけどね。
ですが、倒れて鉢が割れたり土がこぼれたりしたら元も子もないので、
旦那さんが準備してくれてたビール瓶箱の上に飾ることにします。
今年はようやく、
クリスマスをクリスマスらしく、過ごす気力が戻ってきました。
もちろん、一緒に過ごす旦那さんが居たら、
何百倍も、何千倍も、楽しいクリスマスになるのでしょうけど、
それがもう、どう望んでも叶わないことを、
今の私は100%近く受け入れています。
(つまり、一昨年と去年のクリスマスの時には、
まだそれをちゃんと受け入れることが出来ていなかったから、
何も行動を起こす気になれなかったのだと思います。)
今の私は、
あの人が居ないクリスマスに、
あの人が居ない生活に、
あの人が居ない人生に、
いくらかでも納得しなければ、
先には進めないんだと、腹を決めたところがあります。
なので、
ひとり旅行に行ってみたり、
オンラインに参加してみたり、
クリスマス・ツリーを飾る気持ちになったり、と、
少しでも積極的に、ひとり時間を過ごす気持ちになったんだと思います。
要するに、
しょうがないからね。
ひとりなんだもの、ひとりで楽しむ他ないからね。
だけど、
ひとりで泣いてるよりはずっと、
生きてる意味がありそうな気がしてます。