いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

旦那さんの好物

先日も書いたけど、


戴いた菊の花、まるで小料理屋が開けるほどの量です。


「霜が降りそうだったから全部ちぎったの。よかったら貰って」。


今の若い人たちって、菊の花を食べる習慣がないんですかねぇ。


みんな、別の野菜は喜んで貰ったのに、菊の花はさっぱり売れませんでした。


結局、私がすっかり引き受けることになっちゃって、


ひぇ~、一人暮らしで消費できる量じゃないよ~と思いながら、


袋に入った黄色い花びらを、4つも5つも貰ってきていました。




今日、帰って来てから、全部とりあえず湯がいて冷水に取りました。


本当は湯がくお湯に酢を垂らすと色がよく仕上がりますが、


ひとりで食べるんだし、鍋が金属製なので変色を避けるためにそこはカットです。


鍋のお湯を3度変え、大量に茹でてザルに上げた花びらは、


水けを絞っても、大きめのタッパーにたっぷり1個分。



だけど職場で教わった通り、


「かんたん酢につけると美味しいよ」だそうなので、


そこは手間を省くため、


帰りに買ってきたかんたん酢に浸すと、


ちょっと甘めだけど、なかなかおいしい菊の花の酢の物ができあがりました。


小さな小皿にとって、まずは旦那さんにお供えです。




旦那さん、酢の物が大好物だったのです。


酸っぱいもの全般、好きでしたが、


一番好きだったのは、シンプルに、キュウリとわかめの酢の物でした。




私も一緒に暮らすようになって、最初のうちは時々作ってあげてたのだけど、


私自身がそんなに酢の物が好きじゃなくて(失笑)、


しばらく作ってないなぁ…と思ってたら、


食べてくれる人が、この世に居なくなっちゃってました。


「こんなことになるんだったら、もっと頻繁に作ってあげてたらよかったな」。




でも、そういう事を考え始めると、ごめんなさい…と後悔の涙になるので、


「でも、ありがとねって言って成仏したんだから大丈夫。


私があの世に行ったら、たくさん酢の物作ってあげるから、問題ないの。」


と、最近は考え方を切り替える努力をしています。


今頃、旦那さん、天国からこっちを見て、


「おおお~、強くなったなぁ」と褒めてくれてるかもしれません。

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