無念さに泣く
今日は、めずらしくオーケストラの演奏を聞きに行きました。
私、中学生の時のクラブ活動が吹奏楽部だったのです。
担当はアルト・サックスでした。
女子だったら普通、フルートとかクラリネットとかを夢見がちなんですが、
私はいつも、でっかくて重い金属の楽器を担いでました。
その関係で、
好きなオーケストラの演奏会を見つけたので、今回聞きに行くことにしたのです。
今日は、小さい演奏会場でしたが、想像よりずっと音が広がってとても楽しめました。
演奏中は撮影禁止になってしまうので、
演奏前にこっそり撮った写真です。
ちょうどまだバックヤードで、演奏者が銘々にチューニングをやっている時です。
気の早い数名が、もうステージに上がってきて音出しをしていました。
その音をちょっと想像しながら、下の写真をご覧いただけたら嬉しいです。
まだ旦那さんが元気だったころ、
この同じステージに、別のオーケストラが来て、
2人で見に行ったことがありました。
旦那さんはあんまり音楽は趣味ではなくて、
クラシックも聴かないけど、演歌も聴きません。笑。
だけど、隣りどうしの椅子に座って一緒に演奏を聴いた後、
会場を出てエスカレーターを降りながら、
「本当に素晴らしかったよ! 感動したよ!」と、
すこし上ずったような大きな声で、私に感想を話してくれたことがありました。
その同じエスカレーターに、今日も乗ったし、
その日とおんなじ風景が目の前にあって。
今日もし彼が生きていて、
一緒にまた聴きに来れたのだったら、どんなに良かったろう、
どんなに喜んだろうかと。
素晴らしい演奏だったからこその、無念さになりました。