埒があきません
あれから1年経ちました。
昨年の今日、確か、回復期病院に私が転院した日です。
…ということは。
1年前の今日は、リフジン様と初めて会った日なんです。
今でもはっきり覚えてるのよ、最初の日の検査のこと。
この患者さんはどの程度ヤラレちゃってるのだろう、って調べるんですよね。
パソコンの前に座らせられて、記憶力だの何だのかんだの。
ほら、よくあるのが、なんかこまごまとした言葉を覚えさせられて、(例えば「イス」とか「帽子」とか…)しばらくしてから、「さっき覚えた言葉を言ってみてください」。
それから、「野菜の名前を思いつく限り、言ってみてください。」というのもあったな。
野菜の名前については、スーパーマーケットの野菜コーナーを思い浮かべて、それから冷蔵庫の野菜室も思い浮かべて、必死になって名前を言った記憶があります。
そのテストを私にやってくれたのが、リフジン様だったのね。
でもその当時は、私の頭の中は急性期病院のリハビリの先生でいっぱいだったから、
「うわー、今度の先生はガキンチョだ!」と思ったのを覚えてます。
私の子供みたいな年齢じゃん。
だけど頭のキレる子だなぁ、というのは思った。
話すこととか顔つきとか、一見して賢そうだったものね。
でもねぇ。 その、ちょっと賢そうな顔をしたガキンチョが、
まさかまさか、1年経っても忘れられない私の想い人になるなんて。
あの頃は想像もつきませんでした。
だいぶ、思い出す回数は減ったけどね。
でも今でもふっと思い出すことがあります。
今頃何やってんのかなぁ…なんてさ。
「今頃、もう家に着いたかな?」と思うところを見れば、
思い出すのは、私も仕事を終えた、夕方が多いのね。
でももちろん「今ごろ、リハ室のどこらへんのベッドで施術してんのかなぁ」と思い出すこともある。
悲しいけど、もう縁のない人だから。
「遊びに来なよ」って言ったけどね。
遊びに行って、何話すのさ。
でも、
「想い人さん、さようなら。」と何べん呟いてみても、
埒があきません。