いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

カーテン

家のカーテンは、引っ越す時に、旦那さんと一緒に選びました。


窓が東側と西側にあるのですが、


東側の3つの窓は、同じ布のカーテンで、


旦那さんがピンク色のを選びました。


ピンクというか、淡い薄桃色のカーテンです。


西側は私が選んだのですが、


白地に黒や灰色の、大きな葉っぱの柄が描いてあるのを選びました。




私としたら、旦那さんの選んだピンクのカーテン、


あまり好きじゃなかったんですよね。


好みじゃない、というか、


柄が波の模様(?)、昔からよくあるような感じのカーテンで、


「もうちょっとおしゃれなのを選べばいいのに」と思ってました。


私の選んだカーテンはおしゃれでステキな柄なのに…。


なんか旦那さんの選んだのは、普通過ぎて全然おしゃれじゃないんだもの。



だけど、旦那さんは随分、自分の選んだカーテンが気に入っていたようです。


「いい柄だよなぁ。ほんとにいい色だな、このカーテン」と、


眺めながら、よく悦に浸っておりました。






旦那さんが亡くなってから気が付いたのですが、


ピンクのカーテンは明るい色目だから、部屋が明るく温かくなるんですよね。


私の選んだ地味な色のカーテンは1間分だけなので、


3間分のピンクに負けて、明るい温かい色合いの部屋になってます。


だから、たまにお客さんが、


(…と言っても、生協の人とか車屋さんとか、その類です)が来ると、


「明るい部屋ですねー。外から見るのと感じが違いますね」と褒めて下さいます。



古いアパートなんですどね。


リフォーム後多分すぐに入居したから、


安いし、まぁまぁ奇麗だし、カーテンのお陰で明るいし。




このアパートを見つけたのは旦那さんでした。


明るいカーテンを選んでくれたのも旦那さんで、


引っ越して1年しないうちに亡くなったわけなので、


もしかして自分の死が最初からわかってたんじゃないか、なんて思っちゃう。




もうすぐ自分が居なくなるのわかってて、


だから、明るくて奇麗で安いアパートに越して、


自分が死んでも私が悲しまなくて済むように、明るいピンクのカーテンを選んで、


やれるだけのことはやった、と、安心して逝ったのかも…なんて、


ありえないこと考えて、ちょっと苦笑いをしたりしています。

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