旦那さんの選んだカーテン
このアパートに引っ越すとき、
旦那さんと、新しい家具類を選びにニトリに行きました。
ベッドとかリビングの椅子とか、他にもいろいろ必要なものがあって、
カーテンもその一つでした。
東側のカーテンが3組と、西側のカーテン1組が必要だったのですが、
東側3組と、西側は別々の柄にすることにして、
東側を旦那さんが選び、西側を私が選びました。
選んだ柄が、すごく対照的なのです。
私は、ちょっとおしゃれな柄…というのが頭にあって、
白黒ツートンの葉っぱの葉脈の柄のカーテンを選び、
旦那さんは、薄桃色の波模様みたいな、かなりオーソドックスな感じの柄を選びました。
旦那さんがその柄を選んだ時、なんだか昔からあるようなその柄を見て、
正直、「うわ、だっさー!」と思ったけど、
反対したらかわいそうな気もしたし、そのまま、買うことに決めました。
いざ引っ越しも終わって、
旦那さんは自分の選んだカーテンを見て、
しみじみと「いい柄だなぁ~」なんて悦に浸っていました。
私は、私が選んだシックな柄のほうがよっぽどおしゃれでよいと思っていたのですけどね。
旦那さんが死んで、私が一人でこのアパートに住むようになって1年が経ちました。
西側のシックな柄のカーテンより、
東側の二部屋に並ぶ薄桃色のカーテンのほうが、
今は私も大好きです。
ラメが入ったようにも見える波の模様、薄桃色なので、
部屋がとても明るく写るのです。
私の選んだカーテンは、シックで、おしゃれはおしゃれなんだけど、
白黒ツートンのせいで、キッチンは少し暗めの感じになってしまう。
ひとりには若干広めのアパートで、ポツンとひとり暮らしなわけで、
薄桃色の明るいイメージってとても嬉しくありがたいのです。
選んでくれた旦那さんに、ありがとね💓と思っちゃいます。
もしかしたら、旦那さん、わかってたのかな。
わかってたから、明るいカーテン選んでくれたのかな…なんて、
答えの出ない空想をしてみたりします。