いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

旦那さんが、命を守ってくれました。

昨晩、少し不思議なことがあったので、その話をします。


というか、私自身が経験した話ではないのですが。




以前このブログにも何度か書いたことがありますが、


私は以前から少し、旦那さんと一緒にある活動をしていました。


今は旦那さんは死んでしまったけれど、


ある目的があって、継続して何人かの人と定期的に会う、ということをしています。




昨晩もその集まりがあったのですが、


集まってくれた一人が、


数日前にあった、少し不思議な話をしてくれたのです。





彼…は、40歳代後半くらい?年齢はちゃんと聞いたことないのだけれど、


その人は、旦那さんが元気だったころからの参加者で、


旦那さんから可愛がられた人でした。



その彼が昨晩、「実は…」と話しだし、


数日前に大きな自動車事故を起こしてしまったのだそうです。


雪の積もった道路でスリップ事故を起こし、


単独事故だったそうなのですが、乗っていた車は大破し全損。


昨日の会合にはレンタカーで来たのだということでした。




クルマはスリップして制御不能となり、


一回転して、天井を下にした状態で停まったのだそうす。


窓も割れて、クルマの中にあったものも全部、


雪や泥にまみれてグチャグチャで、すべて廃棄することになったのだとか。


そんな悲惨な事故だったのに、


当の本人は、腕を少し擦りむいた程度の軽傷で済んだとのことでした。





軽傷と言っても、包帯や絆創膏もしていない程度の軽傷です。


彼が言うには、 


以前、旦那さんが彼にプレゼントした本が、彼を守ってくれたそうなのです。


大破したクルマと体の間に、その本が挟まってくれていたのですって。


クルマは制御不能となり道路を擦ったけれど、


本が守ってくれて、体を擦らずに済んだ、


だから軽い傷で済んだのだ…と彼は言っていました。




彼はその本を、形見と思って今まで大事にしていてくださったそうなのですが、


本自体は事故でボロボロのグチャグチャになってしまい、


捨てるしかなかったそうです。


だけど、もしその本がそこになかったら…と思うと、


「守ってくれたんだなぁ。」と、しみじみ彼は言っていました。





私も、旦那さんが守ってくれたんだと思います。


彼の事と、それから私の事も。




会合はとても少人数の集まりなので、


もし、彼が事故で入院とか、それ以上のことに仮になりでもしたら、


定期的な集まりが開けなくなってしまう可能性があったのです。


そしたらきっと、私にも少なからず影響はあったはずで……。




例えば、旦那さんが居なくなっても、微力だけどその会を守ろうとしている私の気持ちとか、


もう少し大げさに言えば、


今、なんで生きているんだか、さっぱりわからなくなっている私が、


「とりあえず生きてなきゃ」と思うのは、


この会合に来てくれる数少ない人が居て、その為に開く目的がある…というのも、


現在の私自身の、数少ない生きる理由のひとつではあるからなのです。




そういう意味で旦那さんは、彼の事も、私の事も、


守ってくれたに違いありません。


だから、守ってくれたこの命を、これからも大切にしていこうと思います。

×

非ログインユーザーとして返信する