いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

楽になったり、苦しかったり。

一昨日は、旦那さんの麦茶のコップを自分用に使えて、


少し嬉しい気持ちになりました。




なのに今日は、仕事の帰り道、クルマの中で泣きました。


実は昨日も、帰り道に少し泣いたんです。


ほんとに私のテンションは浮いたり沈んだり。


日替わりで楽になったり苦しかったりして、ほとほと疲れてしまいます。




実は今日、職場で古い雑誌をゴミに出すために整理をしていて、


ある小冊子を見つけてしまいました。


複数のお医者さんが一般向けに書いた文章を纏めたもので、


いくつかの身近な病気の、簡単な説明が書いてある本です。


その中に、「脳梗塞とは」という文章を見つけてしまったのです。




脳梗塞は、旦那さんの死因となった病気です。


その本を前に、読むか読まないかちょっと迷ったけれど、結局読み始めてしまいました。


書いてある内容は、


ほとんどが、2年前に病院でお医者さんから説明を受けたとおりで、


特に新しい知識は得られませんでしたが、


ひとつだけ、


『血栓を溶かすための新しい薬剤が最近使われるようになってきているが、


使い方によって脳出血を引き起こすことになるため、一か八かの掛けになることがある。』


と書かれてありました。


(完全に同じ文章ではありません。


小冊子を持ち帰ったら何度も読み返してしまうから、職場に置いてきました。)


一か八かの掛け…という言葉に、当時のお医者さんの話を思い出しました。


「結果はどうなるかわかりません」。


「あまり良い期待はできない」。


そしてその結果、旦那さんの脳は、脳出血を起こしてしまいました。




こういう時って、


なんだかまるで昨日の出来事のように、リアルに思い出すんですよね。


そうすると、棚に上げていたはずの、怒りや恨みまでを思い出してしまう。


「一か八かの掛けですか。


それじゃ、やらなきゃよかったんじゃありませんか?」。


「あなたの間違った判断が患者を殺したんでしょう?」。


だけど思えば、


先生の術前の説明に、「はい、お願いします。」と言ったのは私なわけで。


いくら知識がなかったとはいえ、同意したのは私なのです。




そしてその結果、私は帰りのクルマの中で、


また、涙で前が見えずに危ない状態になってしまったりするんですよね。


日替わりで楽になったり苦しかったりして、


ほんとに、ほとほと疲れてしまいます。苦笑。

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