ナイトさん
ちょっと、うふふの自慢話。
私には、ナイトがひとり居るんですよ。
ナイトって、あのナイトね、
『女性に奉仕することが美徳とされたところから転じて、女性に付き添い護衛役をする』ナイトさん。
もともとは、中世ヨーロッパの騎士のことなのだそうです。
聞こえは良いでしょ。カッコいいでしょ。
騎士が私を守ってくれるのよ。
私のナイトはシルバーグレイのオールドタイマー、私よりひと回りくらい上なのかな。
もちろん男性です。
彼は、いつもの会合のメンバーです。有志の会の。
会場に行くでしょ、
そうすると、彼は毎週、下の駐車場で待っててくれて、
必ず私のバックを持って、会場まで一緒に行ってくれるんです。
帰りがけもまたバック持ってくれて、私のクルマまで運んでくれるの。
足が悪い私のためなんでしょうけれど、
それにしたって、バックを運んでくれるようになったのは、
今回私が退院してきて…、つまり恋路の果てに、若干スマートになってコンタクトにしてから…なんだよ。
それまでは駐車場で待ってる…なんて、したことなかったのに。
最初彼の変化にはちょっとびっくりしたけど、
彼の優しさに感謝をしたうえで、
『オトコって幾つになっても単純なんだなぁ~~』と思ったものです。
今日なんか駐車場で、私に気が付かなかった彼に手を振って、
「お~~い、こっち、こっち。」だって。
ほとんど女王様気分。
今日はたまにね、
うふふの自慢話でした。
だって、
若いオトコに振られた話ばっかりじゃ、
なんだか私、カッコ付かないじゃないのさ。