いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

見守ってもらっていること

一緒に暮らしていた頃のことをいろいろ思い出していると、


旦那さんと出会えたこと、


ほんとに運がよかったんだなぁと思います。




生まれてから旦那さんと出会うまでの▼△年間と、出会ってからの12年間を比べたら、


まるきり別の人生を生きたような感じです。


出会う前は、なんだかいつも寂しいし、いつも満たされないし、


いつも欲求不満で、いつも他人と自分を比べて生きてきたような気がします。


だけど、旦那さんと一緒になってからの12年間、


長くもないけど短くもない12年間は、


ケンカもしたけど楽しくて、幸せでした。


いつも笑ってたし、イキイキ生きていた気がします。


そして気が付けば、ほんとうに、


私の▼△年間の寂しさや欲求不満の思いがきれいに消えたような、


まったく別の人生になったような12年間でした。





まだ旦那さんが生きていた頃、


会社で失敗して凹んだ気持ちで帰って来ても、


もうすぐアパートが見える小道に来た時に、よく、ほっとしたものでした。


「温かい家庭が待っているから、こんな時でも救われるんだよね。


でも、この幸せっていつまで続くのかな」と思ったことを覚えています。


いつか、優しい旦那さんが待っててくれる家は無くなるんだ。


(お互いの年齢を考えたら、多分残されるのは私のほうで)


いつかは、辛い気持ちで帰って来ても、逃げ込む場所は無くなるんだ…とは


わかっていました。


だけど、それがこんなに早く来るなんて思ってもいなかったけど。





今は、辛い気持ちで帰って来ても、またそうでない時も、


空気の動かない真っ暗な部屋に帰って来て、


まず真っ先に、


玄関の棚の上に置いてある旦那さんの写真に、ただいま、と声を掛けます。


そして、お線香をあげて手を併せながら、


今日一日、見守ってくれたことにお礼を言い、


あったことを報告したり、日によっては愚痴を言ったり、


少しの時間、旦那さんとおしゃべりをします。




結局、あの人が生きていても、生きていなくても、


私がひとりぼっちでないことに違いはないのだな、と思っています。


いつでも見守ってくれてる人がいて、


だから、以前と違ってバックボーンがしっかりしているというか、


ゆらがないというか。


旦那さんと出会う前とは、


確かに違った人生を生きているような気がしています。

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