いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

1年と11ヶ月

しばらくぶりで、職場の元同僚だった女友達から電話が来ました。


いつもし~んとしている我が家が、私の笑い声で満たされました。


笑うといっても、同じ職場に勤めていた同士だから、


あの拠点がどうのとか、あの上司がどうのとか、


オバサン二人のよもやま話ではあるのですけどね。


でも大笑いして、「あ~楽しかった、笑ったね」と電話を切った後、


ふと、遺影の写真の中で、旦那さんが喜んでくれているような気がしました。




私の笑い声なんて、しばらく聞いたことなかったはずなのです。


仕事から帰ってきたら、テレビをつけて、ひとりで黙々と夕飯を食べて、


たまに独り言を言ってみたり、


テレビを見てクスリと笑ってみたり、


いつも、そんな生活だから、


この家で、大声で笑ったことなんて、しばらく無かった気がします。




だから今日、私自身も、「あぁそういえばしばらくぶりで笑ったわ」と思ったけれど、


旦那さんも、久しぶりで私の笑い声を聞いて、嬉しかったろうなと思いました。






今日で、旦那さんがあの朝駐車場で倒れてから、1年と11ヶ月経ちました。


1年11ヶ月前の今ごろは、もう意識はなくて、


ICUのベッドのひとつに横たわっているだけでした。



最近思い出して、考えると、


あの後、意識が戻らずにそのまま天に召されたのは、


彼自身の選択だったのだろうな、と、最近納得するようになりました。



神様に、「どっちを選びますか?」なんて聞かれて、


「あ、こっちが良いです」なんて言って、「さっと逝く」ほうを選んだのかな、なんて。


上手に言えないんだけど、彼らしい逝き方だったと思うのです。

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