いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

覚悟

最近、地震が多いですね。


被害にあわれた方には心よりお見舞いを申し上げます。


東日本大震災からはもう13年が経ちましたけれど、未だにはっきりと思い出します。


私たちはちょうどファミレスに居て、


地震が起きて、


椅子にも座って居られなくて地べたに座り込んでしまったのでしたが、


旦那さんが私の背中に被さって、私を守ってくれました。




本当に上から何かが落ちてきても全くおかしくないような状況で、


実際にすぐ近くでシャンデリアが屋根から落ちてきたり、窓ガラスが割れたりして、


現実とは思えないような光景が広がりました。





東日本に住んでいる私たちは特に…なのかもしれませんが、


安全神話が崩れたのはあの時からだったような気がします。


それまでは、少なくとも私は、そんな恐ろしいことが現実に起こるわけはない、と思っていました。


だけどあの地震を経験してからは、いつ何が起こってもおかしくはないんだと思うようになり、


それ以来、地震や大雨の度に身がすくむ思いになります。





天災以外でも、いつかは自分の命が何らかの形で終わるんだ、という覚悟は、


やはり旦那さんの死が大きかったと思います。


逆に、地震などの天災では私の命がそこで終わるかどうかは100%ではないけれど、


でも、どっちにしろ必ず、いずれ命は終わります。


それって、誰一人として免れ得ない現実なんだ、と悟ったのは、


旦那さんが亡くなり、


旦那さんの遺体のそばに座ってその姿をぼんやり見ていた時からだと思います。


そして遺体が焼かれて灰になるのを見ながら、


すべては終わって無になるんだ…と悟ったような気がします。




そして、


つい何日か前までの現実が、急に全く自分の手の届かないものになってしまって、


その事実を、かなり長い時間をかけて、受け入れ終えた時に、


私自身にもそれは起こることなのだと、


覚悟が整った気がします。

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