1年が経って、「去年の今ごろはどん底だったよなぁ」と思います。

もちろんいまだに寂しくて悲しくて、涙は頻繁に出るけれど、

でも、あの頃のような苦しさや不安は、もうほとんどありません。

最初のうちは本当に、寂しさや悲しさに、苦しさや不安が重なって、

どうしようもない…、ほんとうにどうしたらよいのかわからない、どん底でした。

「苦しさ」は、半身がもぎとられたような感じで、呼吸する度に胸が苦しいような感じがしました。

「不安」も強く、精神的に太いつっかえ棒が無くなってしまったし、

社会的にまるっきり立ち位置が変わってしまって、

前も後ろも右も左も、今までとはまったく違う空間が広がっているような気がして、

ただただ怖かったです。

1年経った今、少しずつですがいろんなことが変わりました。

旦那さんが居ないことを受け入れられずに胸が苦しくなったりとか、

「これからどうやって生きていけばよいのかわからない」というような不安は、

現在はもうほとんどありません。

一言でいえば、旦那さんと知り合う前の一人暮らしに戻った感じ、です。

もちろん、ひとりぼっちは寂しいし、

何もかも自分で決めて自分で進むのだから、いつもうっすら緊張感はあるけれど、

初めての経験ではないので馴染みがあります。

ただ、以前の一人暮らしでは、

今のような悲しさや寂しさは全く無かったですけどね。

仕事から帰ってきたら、お腹を空かせて夕飯を待っている人は居ないので、

まずお風呂に入ってしまいます。

その後、簡単にレンチンしたり、肉や魚を焼いてみたり、

その程度の簡単なご飯を済ませ、

のんびりテレビを見たり、日記やブログを書いたり、好きなことをして過ごします。

そんな生活が、やっと普通になってきました。

旦那さんが亡くなってあまり時間が経たない頃に書いたブログを

少し読み返してみたけれど、

本当にあの頃は、苦しかったです。

旦那さんが居ない環境で、初めてやることが何でも不安で、

昼寝することさえ怯えたり、

ともかく感情が揺さぶられることが恐ろしくて、

まさにどん底だったなぁと思います。

あの頃に比べたら、ですけど、

今はいくらか楽です。

落ち着いたなぁと思います。