いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

感謝離


https://news.yahoo.co.jp/articles/75e3b1d2be3abde73a754543ca8468266fd7a2ea


yahoo newsに出ていたので、お読みになった方は多いかもしれません。


「寺田恵理子さん、夫の遺品をリメークするのが『私にとっての感謝離』」。


9年前に夫を亡くした元フジテレビのアナウンサー寺田理恵子さんの記事です。


昼休みに見つけて読んで、涙が止まらなくなりました。


理恵子さんの旦那さんも急死されたそうで、大動脈破裂で即死だったそうです。


お風呂場で倒れたため、その時に体を包んだ毛布が、


旦那さんの死後に病院から返却されたそうなのですが、


理恵子さんは、「その時はもう目にするのも嫌で」


毛布はじめ、目に見えるところにある旦那さんのものをすべて捨ててしまったのだとか。




私も、旦那さんが亡くなってすぐに、今では理解不能な行動をしました。


亡くなった当日だというのに、不動産に行きアパートの名義変更と、


役所にサークルの代表者変更の届け出をしに行ったのです。


そして家に帰ってきてすぐに、泣きながら、


旦那さんの歯磨きとコップと、使っていたタオルをゴミ箱にバッと捨てて、


旦那さんの履いていた靴を下駄箱に放り込みました。


ほんとうに、「その時はもう目にするのも嫌で」という言葉、そのまんまでしたけど、


あの時はあの時で、私なりに必死だったのだと思います。


必死で、感覚神経を旦那さんの死以外のものに向けたかったし、


必死で現実から逃げ出そうとしていたのだと思います。




1年4ヶ月前の現実を思い出したら、


涙が出て止まらなくなりました。


帰りのクルマの中でも久しぶりに号泣し、


でも家に帰って、もう一度読んだら、「感謝離」という言葉が目に留まりました。




理恵子さんは旦那さんが亡くなられて9年経つそうですから、


その9年が、旦那さんに「感謝をして離れる」という気持ちを育んだのだと思います。


私は現時点で、旦那さんに「感謝をする」けれど、


「離れる」気持ちにはほど遠いです。




私もいつか、「感謝をして離れる」気持ちを育てることができるのかしら。


そして、それが私の希望なのかどうかはわからないけど、


「感謝離」をすることで、胸を張って前進ができるようになるのかな…、


なんて、ふと考えました。

×

非ログインユーザーとして返信する