いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

冒険

悩んでいます。


異動する前に、お世話になった方にお礼を差し上げたくて、


県内にある焼き物の街に、コーヒーカップを買いに行こうかと思うのです。





だけど、その街は、かつて旦那さんと何度も焼き物を眺めに行った場所で、


思い出がたくさんある街です。


しかも、明日は他の用事もあるので、


あまり時間は取れないから、


(あんまり安くもなく高くもない食器がたくさん売っている)いつも通ったお店、


旦那さんとよく行ったお店に、さっと寄って、さっと買いたい。


そしてついでに、時間があったら、


自分用のコーヒーカップも新調しようかな、とも考えてます。






今、私が使っているカップは、旦那さんとお揃いで買ったものです。


旦那さんが使っていた対のカップは、


随分前、もしかしたら7~8年前?に、


私が湯呑みを重ねて置いたら、取れなくなっちゃった。


引っ張ってもねじっても全く取れなくて、


旦那さんに助けを求めたら、


本当は、せっかく対なんだからコーヒーカップを救ってほしかったのに、


旦那さんは、自分のコーヒーカップを割って、湯呑みを救出してしまったのです。


……だから結局、カップはお揃いじゃなくなってしまって、


私のばかり残ってしまった、……ちょっといわくつきのコーヒーカップなのでした。





旦那さんが亡くなってすぐ、


食器棚の奥から出して来て、再びこのカップを使うようになったのです。


それ以前は、対じゃないのは奥にしまって、


さっきお話しした焼き物の郷で買った、別のお揃いのものを使っていました。






だけど、旦那さんが亡くなって、使う人が居なくなったカップを、


私、バカだからお茶碗かいちゃったのでした。


そして、それでなくたって気持ちが落ち込んでいるわけなので、


もう、見たくなくて見たくなくて、ペアカップ、ふたつとも仕舞い込んでしまったのでした。




そして、1年9ヶ月が経って、


そろそろ新しいコーヒーカップを買い替えようかな…と思っているわけです。


お揃いでもない、古いカップはお払いにして、


(あ、お払いと言っても、食器棚に仕舞うだけです。)


新しいコーヒーカップで、自分にちょっとご褒美かな。




だけど、わかんない。


私には、旦那さんとよく一緒に行った焼き物の郷に行くことも、


新しい自分用のコーヒーカップを買うことも、


どちらもちょっと、冒険だからです。

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