いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

あの日

今日は少し遠方に用事があったので、


高速に乗って現地に行って、用事を済ませて帰ってきました。


インターチェンジに行く途中、


以前旦那さんの作業着や靴下とサヨナラした処分場の横を通ったのですが、


サヨナラした日のことを思い出したら、


予想に反して涙ボロボロ出て、運転しながら泣きじゃくり状態になってしまいました。





気が付いてみたら、最近、泣くことが少なくなった気がします。


思い出しては時々少し泣きますが、「号泣」というのは久しぶりでした。





帰って来てブログを見返したら、


作業着や靴下を処分場にサヨナラしに行ったのは昨年の12月でした。




あの頃たぶん、「今の状況を何とかしなきゃ」と思い始めたのだと思います。


自分の周りのもの、小さな何かを変えることに、勇気を振り絞った瞬間でした。




それまでは、


今まで通りの毎日を、薄氷を踏む思いで一歩一歩あゆむことで、


旦那さんが居た頃から、何か一つでも変わらないようにしていました。


何かが変わっちゃったら、旦那さんが居ない現実に向き合わなければならないからです。



だけど、私は生きていて、時間は必ず進むから、


私の願いはどうしたって無理があるのだ……と認めざるを得ませんでした。





そして、まず最初の一歩として、作業着と靴下にサヨナラすることにしたのです。


あの日のことを思い出すと、


本当に涙が止まりません。


旦那さんが毎日着ていた何着もの作業着と靴下が、


煙になって消えてゆき、


それと一緒に、


私の中で現在進行形であった「旦那さんとの暮らし」の一部が、


確実に、過去のものになった瞬間でした。

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