いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

不思議な初夢

初夢というと元旦の夜に見る夢を指すのだと思っていましたが、


2日の晩に見る夢のことも、初夢というのだそうですね。



旦那さんは本当に良く夢を見る人でした。


子供の頃の夢ばかりを見るらしく、


怖い夢とかおかしな夢を見るわけではなかったそうですが、


少し横になってもすぐ夢を見てしまうそうで、


旦那さんのちょっとした悩みだったみたいです。


「夢を見ないでゆっくり眠りたいなぁ」と、たびたび言っているのを聞きました。




逆に私は、本当に夢を見ない人なのです。


ま、本当は見ているそうだけど、いつもまるっきり覚えていないのです。


何ヶ月かに一度、「あ、なんだかぼんやり覚えてる」くらいの感じでした。


だから、なんだか旦那さんが気の毒に思えましたっけ。


「私ばっかり熟睡しちゃってごめんなさい」。


そして、旦那さんが亡くなった時に、その顔を見ながら、


「よかったね。これでゆっくり邪魔されずに眠ることができるね」と思いました。




話を元に戻しますね。


初夢の話です。


今日は実は、ちょっといつもとは別バージョンで、


今日の話には、旦那さんは出てきません。





ほとんど夢を覚えていない私なので、今まで何十年も生きてきて、


初夢をちゃんと見たことなど、覚えている限りで皆無です。


だけど今朝がた、はっきりした初夢というのを生まれて初めて見ました。


しかも、それが、我が家が火事になる夢で、


もう30年近く前に亡くなった母が登場するのです。





家に火事が起きてしまって慌てて逃げようとしている時に、


隣の部屋を見たら、なぜかネグリジェを着た母が壁のほうを見て座っていました。


そして、こちらを振り向いて、寂しそうな笑顔で私を見るのです。


私は火事で逃げなきゃならないから、


母に向かって、「私、行くね~~。バイバーイ!」と大声で叫んだら、


母は、「バイバーイ!」と言いながら、笑って手を振って、私を見送ってくれました。





ただそれだけの夢なんだけど、


(何故自分だけ逃げちゃうの?って思わないでね、夢なので。)


夢を見ること自体が稀なうえに、火事の夢なんて初めて見るし、


おそらく夢に母が出てきたのも初めてでした。


起きてからちょっと気味が悪くて調べてみたら、


一般的に火事の夢というのは、縁起の良い夢なのだそうですね。


でもなんだか、


私はちゃんと母に別れをしていなかったのかもしれないな、と思いました。





母は私と違ってちょっと美人さんの、当時の職業婦人でした。


昔の女性のあこがれだったんですよね、働く女性、自立する女性というのは。


私はそんな母を見て育ったからか、


いつの間にか、母は私の理想の姿になってしまって、


でも、母を越えられない自分に対して、


いつのころからか小さなコンプレックスを持つようになっていました。





そして、それをそのまんま持ち越して、今は立派なオバサンになっているわけですが、


そんな私の心の片隅に、小さな傷跡のように、


母に対する劣等感のようなものが残ったままになっていました。





だけど今日、初夢に母が出てきて、


お互いに「さようなら」をいうことができた気がします。


私も母に、さようなら。


母も私に、さようなら。


やっと、そういう時期が来たのかなぁ…なんて思っています。


そして、


こんな夢を見たから、もしかしたら今年は良い一年になるかも…なんて、


希望的観測を抱いております。

×

非ログインユーザーとして返信する