いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

おもいでの1ページ

旦那さんの大好物の一つが餃子でした。


ニンニクと、ショウガもたっぷり入った餃子です。


皮は買ってくるけど、とりあえず具は私のお手製です。


白菜よりはキャベツの甘みがあるほうが好きで、


ニラとかネギとかを入れて、一番よくあるタイプの餃子だったけど、


旦那さんは「おいしいねぇ」と喜んでいっぱい食べてくれました。





餃子大好きだから、餃子の日は、ほかには何もありません。


餃子オンリー。餃子だけお腹いっぱい食べるのです。


私が具を作り終えると、包む係は旦那さんです。


手際よくひとつひとつ包み終え、大皿にたくさんきれいに並べています。


皮2袋分、いっぱい作った餃子は、ホットプレートに全部並べて一気に焼きます。


しばらく待って蓋を取ると、


水蒸気と一緒においしい匂いが部屋じゅうに広がり、


じゅわ~~!と音がして、香ばしく焼けた餃子が並んでいます。




その様子が画像としてしっかり記憶にあって、


おいしそうに頬張る旦那さんの顔と一緒に、


なぜ、なぜ、こんなにはっきりと覚えているのに、


こんなにはっきりとした記憶があるのに…と、つい思ってしまいます。




今現在、ホットプレートは旦那さんが閉まった場所…戸棚の上のところにそのままあって、


たぶんもう使うこともないのだろうなぁと思っています。


(私がすっかり元気になって、「ひとり焼肉」でも始めた場合は別ですが笑)




なんか、そう考え始めると、この家には多分もう、使うこともないものが山ほどあります。


旦那さんのもの(……遺品……)は別にしても、


ホットプレートをはじめとして、鍋ももう絶対やらないし、


晩ご飯を急いで作れるように買ってあった市販のソースとか、


食品関係だけじゃなくって、押し入れの中にも、たんすの中にも、


ひとり暮らしじゃもう使わないものが、山ほどあって、


なんだか考えようによっちゃ、ゴミ屋敷状態みたいなものかもしれないな、


なんて思ってしまったりしています。

×

非ログインユーザーとして返信する