いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

草原と、白樺と。

へとへとになりながら、磐梯高原から帰ってきました。


帰ってきたら、もうすぐ日をまたぎそうな時間であった。


夕飯も食べずに帰路を急いだため、


帰ってきてご飯食べてシャワーを浴びて、今やっと少し落ち着いたところです。




今回のドライブには磐梯高原と、実はもう一つ目的がありました。


以前、お話ししたかもしれないけれど、


今度、5月の末に、埼玉にある美術館にダリ展を見に行く計画を立てているんですね。


そしたら先日、まっぷるを見ていたら偶然、


磐梯高原の五色沼近辺にも、ダリの作品を常設している美術館を見つけたんです!



情報を見つけちゃったら最後、


行かなきゃ気が済まないのが私の性格で、


でも、事前にある程度作品に触れていたほうが、埼玉の美術館も面白くなるなぁと思って、


だから今回、磐梯高原に行く事を即決したのでした。





実はこの高原には、旦那さんとも行ったことあるし、


たぶん、学校時分の遠足とか修学旅行とかでも何度か行ったはずのところなんですね。


だけど今回、一人で行くと感覚が全然違うということに驚きました。





助手席とか遠足のバスとかでは絶対味わえない、


アクセルを多めに踏んで坂道をどんどん上がって、高度が増してきて初めて見える景色。


まず、ふもとに居る時から、高くそびえる山脈に少々ビビッて、


「あの山の頂上まで登るの??」と、疑問符ものでした。





登っても登っても、まだまだ先があるし、


高度がどんどん高くなれば、空気も違うし気温も変わり、溶け残った雪が散在して、


平地とは全く違った景色が広がる。


そこに登ることの喜びと充足感はたぶん、自分で登った感覚がある人にしか分からないものだと思うんですよ。


私、以前、旦那さんの横に乗って同じ景色を眺めた時、


こんな感動、全然なかったですもの。


でも旦那さんは、無性に喜び満面の顔をしてましたっけ。




なんせ今日は私、自分で運転して、高度が上がって景色が変わって来た時、


なんだか感極まって泣いちゃったんです。


高度が上がるにつれて、草しか生えない箇所があったり、生えている樹木も白樺ばかりになってきて、


日常とは全然景色が違うんですよ。



だから、そんなことも手伝ったんだと思うのです。


急にいろんなことを思いだして、今までの、この4年間にあったことを「あんた、よく頑張ったなぁ。」って思いました。


少し自分を客観視できた気がした。


だから、お疲れ様と言ってあげたかったし、身体も心も傷ついた自分を慰めたくなりました。




負けず嫌いで気が強く、勢いだけでどうにか生きてる私だけど、


傷つくこともあるし、落ち込むときもあるんです。


だけど、平気な顔をしてるから、誰も気が付いてくれません。


もう少し、素直にめそめそ悲しむことができる私だったら良かったんだけど。


そうだったら、もう少し可愛げがあったのかな。


ま、今更どっちでもよいけど、


不器用だし、損な気質してるんですよね、私って。

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