ゆず
冬至にはまだ少し早いけれど、
職場でゆずを戴きました。
すごくきれいな色をして形のよい、ゆずを850gほど。
なぜ、細かいグラム数を書けたかというと、
料理に使うため、計量したからです。
いつも書く通り、私の職場はとても緑が多い自然の中にあるので、(ものは言いよう、笑)
(海も近く、小さな街もあるのだけど、やっぱり田んぼや畑の多い田舎町です。)
あちこちの家で、庭にゆずの木が植えてあります。
旦那さんも、この小さな町にある会社に勤めていたから、
生前はよく、お客さんからゆずの実を戴いて帰ってきたものでした。
でも旦那さんは、正味、ゆずのお風呂が好きだったのか、
はたまた私に遠慮があって、お料理に使ってと言えなかったのか、
もらってくるゆずを贅沢に全部、お風呂に入れちゃって、
冬至でもないのに、我が家では冬じゅう、ちょくちょくゆず湯をしてました。
だけど、今だから言っちゃうけど、
私、ゆず湯も好きなのですが、それよりもっと、入浴剤の入ったお風呂が大好きなのです。
私の趣味のひとつが、
いろんな種類の入浴剤を買いそろえておいて、
今日は温泡だの、今日は日本の名湯シリーズだの、と
毎晩好きな入浴剤を選んでお風呂に入ること、なのです。
なので、今年は私がもらってきたゆずは、
(粒が立派だったことも手伝って)
ひと粒もゆず湯には用いず、
初めてのジャム作りに挑戦をしてみました。
850gのゆずに、ゆずの90%に当たる765gの砂糖を入れて、
ゆずの皮は刻んで、中身の薄皮も無駄にせず、
まるごと全部使いました。
(ゆずの種は、ジャムの凝固剤になるのだそうです。)
そして、火の通し過ぎを気にしながら煮詰めたら、
我ながら美味しそうに、
ゆずジャムが瓶に3つもできちゃいました。
それにしても、使った砂糖の量ときたら……、溜息です。
765gの砂糖って、当たり前だけど、
普通に売ってる500gの砂糖の、一袋と半ですよ。
それが全部溶けていると思うと、ちょっとぞっとしないものがあります。
でも、どうせだから、旦那さんが生きている時に作って、
食パンにつけて、一緒に食べたかったなぁ。
きっと、あの人の事だから、
ニコニコしながら、
「美味しいねぇ。 (ネコ)ちゃんは料理が上手だねぇ。」と
お世辞半分、ちゃんと褒めてくれたと思います。