いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

ストイック …足るを知る…

オバサンくらいの年齢になって来るとさ、


だんだんいろんなことがわかってくるのよね。


(わかってくる…と言っても、知らないことはまだまだたくさんあります。


でも、私が若かった時よりは、ずいぶん経験や知識を積んで、


今や立派なオバサンになったということ。)




足るを知る…って、とっても大事なことだと思うのね。


ネットで意味の詳細を調べてみたら、


とっても素敵な文章を見つけました。


『「足るを知る」は、物質的な満足感だけを指すものではありません。実際に物品や財産を持っていなかったとしても、自分が置かれている現状に満足し、周りへの感謝を忘れないという心の豊かさも例えた言葉です。


そのため、今ある状況を受け入れることで内面の豊かさや幸福感を得られる、という意味で使います。今の状態を物足りないと感じて必要以上のものを求めるのではなく、小さなことにも感謝を忘れない気持ちの在り方を表しています。』





オバサンも、若かった頃は、


こんなことは露ほども考えませんでした。


むさぼる様に、いろんなものを得ようとした。


物質も、知識も、立場も、そして精神的な落ち着きさえも。




どうにかして現況を打破したかった。


現時点の自分を受け入れるということができなかったから。


貧しい自分(心も)、無知な自分、みじめな自分、そんな自分が嫌だった。


それは、自己否定の感情を生むことへも繋がり、


そしてその果て、私は自分の欲求(生きること)さえ否定するようになりました。


生きること…。
食べること、性欲、眠ることさえも、それらを欲する自分を醜いものとした。


そしてそれが、「ストイック」=「美」と捉える姿勢にもつながったのです。




若い頃の私は、食に問題がありました。


生きることを直視できない私には、


食や睡眠や性欲や、そういう一次的な欲求さえも醜いもので、


その中でも一番わかりやすいし、やりやすい自分の食欲を否定したんだと思います。



つまり食欲を否定することが、私の場合、生きることを全否定することでした。


その象徴として、拒食という行為があったわけです。


(今となっては、もう少し拒食をして体脂肪を減らしたいと切なる望みだけはあるのですが…笑。)




その後社会に出て、それこそ「生きること」に必死にならざるを得ず、


気が付くと、いつしかそんな症状も収まり、現在があります。


そして今、それらの欲求を私自身がどう感じているかと言えば、


それが「足るを知る」ということなのだろうと。





ストイックってね。


今の私の考えを言わせてもらえば、


自分の欲求そのものを否定することじゃないんだと思うのよ。


足るを知ることなんだと思うんです。




たとえば一次的な欲求の事を言えば、


自分の身体本能が欲するのをやめたら、そこでその行為を停止する。


(若い男の子がセックスのことばっかり一日中考えてるのも、身体が欲するのだから全然かまわないと思うのよ。若い子なんて、それがあるから大人の男になれるんでしょ。)


そのかわり、感情考えが欲するものには手を出さない。


その延長上に、


自分の高次的な欲求とどう向き合うかということや、


自分の置かれている状況に満足すること、


必要以上のものを求めるのではなく、小さなことに感謝を忘れない気持ちを持つこと、


等が生まれてくるのだと思います。


そしてそれが、ストイックな生き方ということなのだろうと、今の私は考えています。





だから、貴方がもしストイックな生き方を禁欲と同意義、と捉えているなら、


それは、もしかしたら、若さ故…ということかもしれませんね。




生き物が、生きるための自分の欲求を全て否定するとしたら、


それは傲慢以外の何ものでもないと、今のオバサンは思うわよ。

ナイトさん

ちょっと、うふふの自慢話。


私には、ナイトがひとり居るんですよ。


ナイトって、あのナイトね、


『女性に奉仕することが美徳とされたところから転じて、女性に付き添い護衛役をする』ナイトさん。


もともとは、中世ヨーロッパの騎士のことなのだそうです。


聞こえは良いでしょ。カッコいいでしょ。


騎士が私を守ってくれるのよ。


私のナイトはシルバーグレイのオールドタイマー、私よりひと回りくらい上なのかな。


もちろん男性です。





彼は、いつもの会合のメンバーです。有志の会の。



会場に行くでしょ、


そうすると、彼は毎週、下の駐車場で待っててくれて、


必ず私のバックを持って、会場まで一緒に行ってくれるんです。


帰りがけもまたバック持ってくれて、私のクルマまで運んでくれるの。


足が悪い私のためなんでしょうけれど、


それにしたって、バックを運んでくれるようになったのは、


今回私が退院してきて…、つまり恋路の果てに、若干スマートになってコンタクトにしてから…なんだよ。


それまでは駐車場で待ってる…なんて、したことなかったのに。




最初彼の変化にはちょっとびっくりしたけど、


彼の優しさに感謝をしたうえで、


『オトコって幾つになっても単純なんだなぁ~~』と思ったものです。


今日なんか駐車場で、私に気が付かなかった彼に手を振って、


「お~~い、こっち、こっち。」だって。


ほとんど女王様気分。




今日はたまにね、


うふふの自慢話でした。




だって、


若いオトコに振られた話ばっかりじゃ、


なんだか私、カッコ付かないじゃないのさ。

大人の女

仕事、ケアレスミス、2回ほど。


えー、そんなミスやっちゃうの?…というようなケアレスです。


疲れてんだなぁ…と思いました。


ここんとこ、吹っ飛ばしすぎ。


あの病院を退院してから、この5ヶ月間。  突っ走りすぎました。




恋をしているから疲れも感じず、


いつもテンション高めで突っ走ってきました。


だから、やるべきこと、やらなければならないこと、やりたいこと、興味のあること、ひっくるめて全部、この5ヶ月間でやってきた。


行きたいなと思うところがあれば、後先考えずに全部行っちゃったし、


ブログを書くことにも、2月に手伝った会議起こしにも、


次の日の寝不足など全然気にせず全力疾走してきました。


テンション高いから全部できたし、全部結果を喜べたんですね。


だけどここに来て、どっと疲れが。






ここに来て…というより、すでにちょこちょこ支障は出てたんですよ。


クルマこすったのもその一例。


疲れや集中力の欠如が、あのテの不注意って影響しますよね。


私、何年か前にクルマこすったときも、今回とまるきり同じ状況でした。


原因……疲れ。


その他の失敗も、注意力散漫と疲れによる集中力のなさが、かなり影響した結果だと思います。


……、いくらおっちょこちょいだって、いつもは私、こんなに失敗しないもん。






さて。近況について愚痴を言ったところで、


実は今日で1ヶ月経ちました。


いつから…って、この間、会いに行って、コンサート見に行って、クルマこすった日からだよ。




今にして思ったら、


最後に会いに行って、本当に良かったと思ってます。


あの日があったから、やっと諦めがつけられた。


12月に会ったのを最後にしてたら、諦めるのにもっと相当の時間が掛かってたかもしれません。



前にも書いたけど、


先月会いに行った時にはもう、


彼は、相手に隙をまったく見せない態度に戻っちゃってたんですね。


以前と全然態度が変わってしまっていました。


ちょっと緊張した顔つきをしてたしね。


それに、髪型も以前のスポーツ刈りに戻ってて、最初に会った時の印象と同じくガキンチョに戻っちゃった感じがした。




だから、ふと思い出すと、


髪が長めでウェービィなイケメンがはにかみながら笑ってる…のではないから、


私としたら、若干諦めがつけやすい…というか、笑。


(私、オトコは見た目から入るタイプなんです。)


それに、「髪、長いほうがカッコよかったのにぃ」という私に向かって、不愛想にぎこちない感じで、


「いや、オレはこのほうが楽でよいから」とシャットアウトする感じも、拒否られ感が強くて、諦める助けになりました。




つまり本当に、あの日は未来の自分が方向転換するために、


遠路はるばる会いに行った感じがするのです。


そうしてその後、1ヶ月かけて、なんとか自分の気持ちをコントロールする方向に向けました。





愛してますよ、今でも。


好きだけど、仕様がない。


それが大人ってものでしょ。




後ろを振り返らない潔さ…って、


大人の女に似合いだよね。




寂しいけれど、これが現実。