思い出になる時
「何なんだったんだろう?」と思うようになりました、
昨年の夏骨を折ってからこちら側のいろいろのこと。
一人目の彼もリフジン様も、なんだかずいぶん遠い彼方に会った人のような気がします。
一人目の彼が勤める病院には、7月まで月に一度、整形外科の受診のため行かなければならないんですよね。(労災なので、けがをしてから丸一年、経過を労基に報告する必要があるらしいです。)
この間行った時なんて、「彼に会ったら恥ずかしい!」なんて思って、診察が終わった後さささっと逃げ帰って来てしまいました。
二人目の彼、リフジン様にも、もう、会うこともないんだろうなぁ。
この間のことがあるから、もし会ったら彼のほうが、さささっと逃げて行ってしまうかもしれません。
失恋はしたけれど、
お陰様で、痩せて少し小奇麗にしてコンタクトにしたし、ちょっとお洒落になった58歳の私が居ます。
もうちょっと若い時に恋すればよかったぁ~、と思うけど、
旦那さんとの楽しい生活があったんだから仕方がない。
二兎を追うもの一兎も得ず。
旦那さんは、美味しいものをバクバク食べて、子供のように笑ってハシャイで、
そんな野生児のような私が好きだったんだから仕様がない。
それもまた人生なんだろなぁ、なんて思います。
昨日で、旦那さんが亡くなって3年7ヶ月が経ちました。
旦那さんも私にとって、もう、遠い彼方に居た人です。
ただし彼の場合は一緒にいた時間が長いし、関係も深かったから、
あの二人とは全然違って、
遠い彼方に居た人だけど、今でもちゃんと心の片隅に居てくれて、
私の様子を見守ってくれています。
だから今度も、彼の思い出の品物を、結局ほとんど捨てられませんでした。
実は、昨年末、家のあちこちを整理していたのです。
まだ休みが続いていたから時間があるうちにと思って。
引き出しやらタンスやら、旦那さんが亡くなってから特に、
思い出の物を捨てられないから、家の中がかなり雑然としていたのです。
例えば机の引き出しの中とか、もう着ることのない洋服とか、主に収納場所の中ですが、
大掃除もかねて、目につくところをかなり整理したんですよね。
だから、ひとり暮らしの割に45リットルのごみ袋を何度も出しました。
でも結局は、この家の中で一番もう必要のないもの…、旦那さんの洋服とか靴とか書類とか本とか、そういったもの…は、
ほとんど一切捨てることはできなかったんです。
捨てたのは、ほとんど自分のものばかり。
つまり、3年半経って、そんな感じ。
旦那さんに限っては、「思い出になる時」は、
まだまだもうしばらく掛かるんだろうなぁ、なんて思います。