いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

忘却

気が付くと、もうすぐ旦那さんが亡くなって4年になります。


まぁ、あとひと月とちょっとありますけど。




そしてそろそろ、ぼんやりし始めてるのね。 


いろんなことの記憶が。





今日、久しぶりで『丸美屋の麻婆豆腐の素』を使って麻婆豆腐を作ったのです。


作ったといっても、”素” に豆腐入れるだけだよ笑。


だけど簡単な工夫が一つあって、我が家はニラを入れるんです。刻んだニラ。


それが、旦那さんの大好物だったんです。


(だからちゃんと写真の前にも供えたよ。)




実はこれは、別の彼氏からの伝授なんですよね。 


え?別の彼氏??


うん。 旦那さんと知り合うずっと前の、まだ学生だった頃の彼氏です。


その人が割と料理好きな人でさ、


『麻婆豆腐は丸美屋の辛口に限る。ニラ1束を炒めてそこにソースを作り、煮立ったら豆腐を加える』のだそうで、


だから私は、自分で作る麻婆豆腐は絶対、今でも丸美屋の辛口を使ってます。


ずっと、律儀にその後何十年間も。


(麻婆豆腐の素なんか買ってこないで自分で作れっつーの。)





必ず豆腐と一緒にニラも一束買って来て、


旦那さんにもよく作って、食べてもらってたんだけど、


そういえば、これが本当に旦那さんの好物だったのかどうか、


記憶が薄れて、ぼんやりとしかわからなくなっちゃいました。



「あれ?確か、好きだからまた作って…なんて言われてた記憶もあるんだけど、


そういえば、最後のほうはあんまり作ってなかったよな。


本当に好物だったのかしら? それとも私の記憶違い?」なんて、


2人で過ごした時間が、だんだんあやふやになってきています。





それともうひとつ、時々あれ?と思うのが、


「これ買ったの、旦那さんが亡くなる前だったかしら? 後だったかしら?」という問題。


例えば、家の小物とか、私の洋服とか、です。


あの人が見て知ってるものなのか、亡くなった後に買った物だから知らないものなのか。




亡くなって3年目くらいまでは、そういうの、しっかり覚えてたんですよね。


「いや、これは旦那さんが知らない(私の)洋服だ。」とかね。


「これはあの時買ったから、旦那さんが知ってるお皿だ」とか。


そういうことって、当時はかなりしっかり覚えていて、


そういう記憶はずっと続くものだと思ってたのに。




だけど、そういうのも、あやふやになってきたんです。


私の老化現象?も絶対あるけど、


つまり、それだけ時間が経ってしまったという事なんだと思います。




これからも、


時間と共に、


年齢と共に、


私は旦那さんに関するいろいろなことを、忘れていくんだと思います。


なんか、それってすごく寂しい。


悲しい現実です。

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