いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

いろんな気持ちになります。

台所にあるキッチンペーパーが終わったので、


替えを棚から出してきました。


真面目に料理もしないから、キッチンペーパーもなかなか減らなくて、


旦那さんが亡くなって以来、初めて新しいのを出しました。




キッチンペーパーの入ったビニール袋、


輪ゴムで縛ってあるのをほどこうとした時、


「あー、ビニール袋の中の空気は、まだ旦那さんが生きていた時の空気だ。


旦那さんが吸って吐いた空気もちょっとは入っているのかもなぁ」と思ったら、


輪ゴムをほどいた瞬間、


ビニール袋に口付けて、


空気、思いっきり吸い込んじゃいました。





………。そんなことしたって仕様がないのにね。


戻ってくるわけじゃなし。


……。子供みたいに何をやっているんだか。








一昨日は、旦那さんが居ないことに腹を立ててみたり、


でも今日あたりは、写真の前で手を併せて、


「ありがとうね」と言って泣いたりしています。




私が今、


生きていたら、いつかまたちょっとは楽しいことあるかな…と考えられるのは、


何より旦那さんのお陰なのです。




一緒に居た12年間を思い出すと、


旦那さんと出会う前って別に、特に楽しくもなきゃ何でもなくて、


ただただ、まだ死なないから生きてきたみたいなとこあったのに、


旦那さんに出会って、私、結構人生観が変わった気がします。




だから今、旦那さんが居なくなって、辛くて苦しくて悲しいけれど、


何とかぶれずに生きてられてるのって、


「生きていたらまたいずれ、夢中になれることとか、生きがいを持てることとか、


そういう何かをつかめて、もしかしたら楽しい人生になるかもしれない」…という


一縷の望みがあるからで、


旦那さんに会わなかったら、この感触は持てなかったろうなと思うのです。


だから、そういう意味で、旦那さんには本当に感謝しています。






毎日毎日、いろんな気持ちになります。


感謝してみたり、怒ってみたり、泣いてみたり、…。


でも、どれも全部、私の偽らない気持ちです。


そして多分、だんだん日が経つごとに、


この感情のアップダウンって、波が小さくなるんでしょうね。


波が小さくなって穏やかになれる日が、早く来てほしいような気もするけど、


来るのが怖い気もします。

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