いろんな気持ちになります。
台所にあるキッチンペーパーが終わったので、
替えを棚から出してきました。
真面目に料理もしないから、キッチンペーパーもなかなか減らなくて、
旦那さんが亡くなって以来、初めて新しいのを出しました。
キッチンペーパーの入ったビニール袋、
輪ゴムで縛ってあるのをほどこうとした時、
「あー、ビニール袋の中の空気は、まだ旦那さんが生きていた時の空気だ。
旦那さんが吸って吐いた空気もちょっとは入っているのかもなぁ」と思ったら、
輪ゴムをほどいた瞬間、
ビニール袋に口付けて、
空気、思いっきり吸い込んじゃいました。
………。そんなことしたって仕様がないのにね。
戻ってくるわけじゃなし。
……。子供みたいに何をやっているんだか。
一昨日は、旦那さんが居ないことに腹を立ててみたり、
でも今日あたりは、写真の前で手を併せて、
「ありがとうね」と言って泣いたりしています。
私が今、
生きていたら、いつかまたちょっとは楽しいことあるかな…と考えられるのは、
何より旦那さんのお陰なのです。
一緒に居た12年間を思い出すと、
旦那さんと出会う前って別に、特に楽しくもなきゃ何でもなくて、
ただただ、まだ死なないから生きてきたみたいなとこあったのに、
旦那さんに出会って、私、結構人生観が変わった気がします。
だから今、旦那さんが居なくなって、辛くて苦しくて悲しいけれど、
何とかぶれずに生きてられてるのって、
「生きていたらまたいずれ、夢中になれることとか、生きがいを持てることとか、
そういう何かをつかめて、もしかしたら楽しい人生になるかもしれない」…という
一縷の望みがあるからで、
旦那さんに会わなかったら、この感触は持てなかったろうなと思うのです。
だから、そういう意味で、旦那さんには本当に感謝しています。
毎日毎日、いろんな気持ちになります。
感謝してみたり、怒ってみたり、泣いてみたり、…。
でも、どれも全部、私の偽らない気持ちです。
そして多分、だんだん日が経つごとに、
この感情のアップダウンって、波が小さくなるんでしょうね。
波が小さくなって穏やかになれる日が、早く来てほしいような気もするけど、
来るのが怖い気もします。