いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

どん底の体験

家に帰って来てみたら、


ドアのポストのところに、1枚のはがきと、ちょっと分厚めな封筒が入っていました。


はがきは、この間お金を振り込んだ、アパートの火災保険の手続き完了の知らせ。


そして封筒は不動産からのもので、


火災保険の更新を見届けての、「賃貸住宅更新契約」の書類一式でした。




つまり、このアパートの名義を旦那さんから私に変更してから、


もうすぐ2年経つ…ということです。


人って、身近な人が亡くなると、おかしなテンションになるものなのですね。


あの日、私もまるで覚せい剤を打ったみたいに、めちゃくちゃなハイテンションになってしまって、


(本物打ったことないからわからないけど)、


確か旦那さんが亡くなった当日のうちに、


亡くなった為に手続きをしなければならない幾つかの事を、


全部やり終えてしまった記憶があります。


アパートの名義変更もその一つでした。




本来の自分は、このテの事がとても苦手なのです。


実印なんて言われたって、どれが実印だったかも忘れてたりするし、


作らなければならない書類が何枚もあると、


もうそれだけでクラクラしてくるような私です。


(いま現在も、更新の書類を前にして、まさにそんな気分でいます。)




なのに、あの時の私って、まったく別の人格にでもなったようで、


顔の神経がまるで固まってしまったように、何の表情もないまま、


そういった事務的なことを、テキパキと(何の感情もなく)こなしたものでした。


あの時の思いは、まさに正常ではなかったです。


いつもの私だったら、あの状況で、できるわけないのに。




あの異常な心理と言うか、どん底の体験を、


もう二度としたくありません。


今思い出しても、寒気がします。

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