いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

ワクワクワク💛

旅行の計画を立てました。


一泊の旅行だけど、


東京に出て(いなかもん)、ちょっと気になってた美術館巡りです。


今の時代は放っておいてもSNSとかに勝手に情報が入ってくるから、


実は偶然、好きな画家の展覧会があることを知りました。


そして、「せっかく東京に出るんだから」と、近くの美術館も調べてみたら、


やっぱり私の大好きな画家を含む作品展があるのを知り、


『美術館を2か所、プラス、上野動物園のパンダ鑑賞付き』のプランを立ててみました。




作風の全く違う展示を、同じ日に2か所巡るのは、


精神的にキツイものがあるし疲れそうで。


どうせなら、ついでにパンダは必見なので、ビジネスホテルに一泊です。


(私、上野近辺に行くときは、最近、必ずパンダ見を組み込むことにしています。


パンダだけでよいの。


上野動物園は障害者手帳を見せると無料で入れるから、


パンダだけ見て、パッと出てくる。


そんな邪道な動物園見学をしています。)




計画を立てながら、メッチャ、テンション上がりました。


なんなんでしょう? よくわからないけど、ワクワク、ワクワク、ワクワクワク💛💛💛。


思い出せば、旦那さんも全く同じ反応をしてたんですよね。


あの人、もともと旅行をするのが好きで、


友人みんなで旅行をするために、大型バスの免許まで持っていた人です。


そして、旅行の計画を立てるのが好きだったのね。


だから、今わたしが味わっているワクワク💛感と、同じ感覚を、


彼も味わっていたんだと思います。




だけど、ひとつだけ違うのは、


私は自分の旅行の計画を立てて、ワクワク💛喜んでいる。


旦那さんは、旅行の計画を立てて、みんなが楽しむことを予想して、ワクワク💛喜んでいる。


この違いは大きいし、かなり決定的ですな。





あの人は、そういうことを楽しむことができた人でした。


前に、一緒に2人で伊豆に行った時、


ちょうどキンメダイの捕れる季節で、キンメは私の大好物でした。


食堂に入って、捕れたばかりの大きなキンメダイの煮付けを注文したら、


彼は別の品物を注文して、


私が大きなキンメダイを丸ごと一匹、美味しそうに食べるのを、


ニコニコ、ニコニコ、見てました。


私、言ったんですよ。 せっかくのキンメダイ、あなたも食べてよ。


だけど彼はほとんど口にせず、


私が喜んで食べるのを見ているだけでよいんだと。


そんなところのある人でした。





私はたぶん、そこまで、ひとの喜びや幸せを喜べないけど、


でも今日、(自分のですけど)旅行の計画を立てながらワクワク💛した感覚は、


あの人が生前味わったワクワク感💛ときっと同じものなんだ、と、


気が付いた途端に、涙、出ました。




でも、ひとが喜ぶことを期待するワクワク感💛って、


ちょっと高尚ですよね。


今流の言葉で言ったら、神ってる、とでも言うのかな。


俗世に染まりきった私には、及びもつきませんけど、


とりあえず、


今度の週明けに、東京、行ってきます。

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