マイノリティ(2)
現実逃避をしようとして飲んだ酒も、
結局は問題を大きくするだけで、解決に至ることはありません。
確かに酔えば一瞬、目の前のハードルを低く見せてはくれるけれど、
酔いがさめれば、そのハードルは以前より余計に高くなっている。
私はそんな負の連鎖にはまり込み、進退窮まる状態になってしまいました。
………。というか、
第一、もう少し、問題の本質を見る決心がありさえすれば、
こんなことにはならなかった。
ハードルなんて、もともと無くて、
自分の弱さが産んだ妄想でしかなかったことに、気づくのが遅すぎました。
だから私は、自殺未遂などという非生産的なことをしてしまったわけなのです。
今だから、「非生産的」などと冷静沈着に言ってしまうけど、
その当時は若かったからだろうな、と自分を納得させています。
以前私、このブログにも何度かウソを書きました。
ごめんなさい。
つまり、現在私の足に障害があるのは、
その原因は交通事故ではありません。
でも、それをみだりに他人に言うのははばかられるので、
その後、今回の足の骨折の時もそうでしたが、
例えば病院などでも、もとからある足の障害について聞かれる場合には、
必ず、交通事故…と答えることにしています。
実際のところは、
当時住んでいた埼玉県で、
どこかのビルの確か7階から、飛び降り自殺未遂…だったそうで、
でも、当時のことを私はすっかり忘れていて思い出せません。
逆行性健忘というのだそうですが、頭部に衝撃を受けたその影響等のため、
ある期間の記憶がすっかり抜け落ちてしまっています。
つまりそれを行なうについて、
どういう状況下で、なぜ、それを行なったのか詳細については未だに思い出せないのです。
気が付いてみれば、私は故郷の総合病院の整形外科に入院しており、
創外固定された足をつられ、ベッド上でリハビリをする…という状況が、
それ以降の最初の記憶です。