いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

記念の手形

メモを送るとこに送って、やっと一息ついて、


部屋の掃除をし始めました。


そしたら。


生前、旦那さんが部屋の壁に掛けた飾り物に、ふと目が行きました。


旦那さんが旅行に行き、岩手でわんこそばを食べた時の、店からの記念の飾り物、


駒形の手形です。





今日ふと目をやったのは、旦那さんからサインがあったのかもしれないです。


なんとこの手形の発行日?は、平成14年(2002年)の3月3日。


22年前の、今日ではないですか!


(私は記憶力が悪いので、3月3日なんて書いてあること、すっかり忘れてました。


だってこの手形は、私が旦那さんと暮らし始めた頃から壁に飾ってあったんですもの。)




私が旦那さんとお付き合いを始めたのは2007年のクリスマスなので、


それより5年も前。だから私はこの、盛岡そば処東屋には行ったことはありません。


だけど一緒に盛岡に行った時に、そういえば「昔、わんこそばを食べに来たんだよ」なんて話をした覚えがうっすらある。



ちなみに東屋のホームページを見てみたら、


結構大きなお店なんですね。


手形は100杯以上食べたお客様に差し上げます、となってます。


旦那さんのことだから、そんなに大食いでもないのに、手形欲しさに頑張ったんだな。


101杯でなく106杯なのが、あの人らしい。


見栄と根性で頑張ったんでしょう。…おなか一杯だったクセに。ふふ。




でも、おなか一杯ながらも頑張って106杯食べた、


その日から、満22年が経ちました。


日付を見たとたんに思ったのは、


「人はやっぱり、死ぬんだなぁ。」、という事。




わんこそばを元気に食べて、


その思い出を連れ合いに語って、「いや~、腹がいっぱいだったよ」なんて笑って。


でも、そんな楽しい記憶もいずれその人自体が「無」になってしまう。


今はもうせっかくの記念の手形があっても、それを懐かしむ人はこの世にいない。


そういうことが、どの時代でも、万人にとって起こるんだ。


やっぱり人は、必ず死ぬんだね。


抗えないんだなぁ、と、ちょっと寂しい気持ちになりました。

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