いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

ショック!

コップ壊しちゃった!


ショックです。


旦那のお気に入りの笠間焼のコーヒーカップ。


いなくなっちゃったから、…でもしまうの嫌で、


食器類も全部そのまんまにしてあって、コップはしばらく私が牛乳用に使っていました。





悲しくて見ないようにしてみたり、


逆にしまい込むのが嫌で使い続けようとしてみたり、ものによって違います。


コップはそばにおいてずっと使いたかったけど、かけちゃった。


何したわけじゃないんだけど、


笠間焼きってなんかの拍子に壊れちゃったりするんだよな。


旦那がとても気に入っていたので、


壊した瞬間、「あ、ごめんなさい!」と叫んだのでしたが、


もう彼は使い終わったんだものね。


きちんと使い終わるまで、私は壊さないで扱えたのだから、100点なのかも知れません。

生活ががらりと変わりました(2)

旦那さんはクルマが好きだったので、生前、クルマのことはすべて彼任せでした。


車検や定期点検のことだの、冬タイヤのことだの全部やってくれるので、


私はただ乗るだけの人。


洗車は「クルマを機械で洗うなんてとんでもない!!」と手洗いしてくれていたので、


いつもクルマはピカピカでした。





だけど、いなくなっちゃった。


亡くなる前にきちんとワックスかけしてくれていたらしく、


しばらくは雨が降ってもそんなに汚れず、


たまに生前彼がしていたようにタオルを濡らして拭くだけで大丈夫でした。


でももう4ヶ月にもなろうとしているので、


ワックスもはげてくるだろうし、そろそろ洗わなくちゃだなーと思ってて、


私はさすがにクルマの手洗いはできないから、


今日、とうとうガソリンスタンドに機械洗いとワックスかけに行ってきました。





ガソリンスタンドのお兄さんが、なんだかすごく気持ちよく対応してくれました。


機械洗いだから、私がクルマに乗ったまんま洗車機の中に入るんだろな…と思ったら、


「降りてテレビ見ながら待っててください」と言われて、


結構時間かかったところを見ると、


拭き上げとかポリマーかけとか丁寧にやってくれたみたい。


今度からもまたここに来るねと言って帰ってきました。





こうやって、いろんなことが変わっていくんだよねー。


彼が生きていた頃のことがだんだん失われていく。


悲しいけれど、しようがないです。


でも、変わった先のことって意外とまんざらでもなく、おいおい慣れていくんでしょう。


そういうものだよね、生きていくって。


思い出した

勤め先が老人介護施設なので、時々おじいさんおばあさんの旅立ちに出会います。


旦那さんがいなくなってからも何件かあったけれど、


館が違ったり、休みの日だったりして、


その場に出会ってしまうことは今までありませんでした。




ところが、何日か前から怪しいおばあさんがいらして、


今日の夕方とうとう旅立たれました。


私たちはその度に一階の玄関でお見送りをします。


今まではいつも、もちろん迎えに来られたご遺族に失礼の無いようにしてはいますが、


さすがに今日は、旦那さんが亡くなった時のことを思い出して


涙をこらえるのに必死でした。




葬儀会社の白衣を着た男性がふたり、ご遺体を引き取りに来ました。


白い布を顔に被せられたご遺体が運ばれてきたとき、


白い布の下にあるのが亡くなったおばあさんなのか、うちの旦那さんなのか、


私は一瞬わからなくなってしまいました。


一種のフラッシュバックというものなのかもしれません。




ストレッチャーに乗せられて、硬い床の上を運ばれてゴロゴロゴロゴロ音がします。


体に響くし、痛いし、心地悪かったよね…ごめんね。


体の周りにアイスノンをいっぱい入れられて、冷たくてヒリヒリしたでしょ…ごめんね。


助けてあげられなくって…ごめんね。


気づいてあげられなくって…ごめんね。




一人で逝かせてしまった私を許して。


ごめんなさい。ごめんなさい。


ごめんなさい。