春
春なので、閉め切っていた雨戸をあけました。
一昨年の冬、旦那さんと相談して、
冬の間は、リビングだけ残して、他の戸は雨戸を締め切ることにしました。
前に住んでたアパートでは冬も雨戸は閉めなかったのですが、
今度のアパートは前の敷地がすっかり空いていて見るからに寒いし、
吹きっさらしの風が吹きます。
だから、周りの住人たちの真似をして、私たちも雨戸を締め切ることにしました。
昼間でも電気つけなけりゃ真っ暗で、あまりにも不健康な気がしたので、
リビングの窓だけは毎日開けることにしたのだけど、
この不健康さも、慣れれば慣れたで何気に居心地が良いというか。笑。
でも季節も春になってきて、周りの部屋もだんだん雨戸をあけ始めたし、
やはり春は陽を浴びたいし、風も肌に気持ちが良い季節になってきました。
それで今日、雨戸は全部開けたのですが、
部屋には陽射しがたくさん入って、とてもありがたいような気がしてます。
キッチンに窓から陽が注げば、あの日のことを思い出します。
あれは旦那さんが倒れた日。
病院から一人で帰って来て、テーブルを見ると
旦那さんが倒れる直前に、寝室から持ってきた麦茶のコップが置いてあって、
コップにはまだ麦茶が半分くらい残っていました。
血管が詰まる前兆だったのか、かなり喉が渇いたらしく…。
おしっこで起きるの防ぐ為に、夜は飲み物控えるのが常だったのに。
寝室に飲み物なんて持っていく人じゃなかったのに…と思いながら、
でも、その残った麦茶を流しに捨てるという気にはなれませんでした。
旦那さんが飲んだ麦茶、もう二度と飲まないかもしれない記念(?)の麦茶、
捨てるのは忍びなくて、鉢植えの植物に麦茶を全部注ぎました。
そして空になったコップを流しで洗った時、
たしか、今日とまるきり同じような日差しが私の背後からあたっていたな。
あの日もちょうど今日と同じような天気でした。