いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

春なので、閉め切っていた雨戸をあけました。


一昨年の冬、旦那さんと相談して、


冬の間は、リビングだけ残して、他の戸は雨戸を締め切ることにしました。


前に住んでたアパートでは冬も雨戸は閉めなかったのですが、


今度のアパートは前の敷地がすっかり空いていて見るからに寒いし、


吹きっさらしの風が吹きます。


だから、周りの住人たちの真似をして、私たちも雨戸を締め切ることにしました。




昼間でも電気つけなけりゃ真っ暗で、あまりにも不健康な気がしたので、


リビングの窓だけは毎日開けることにしたのだけど、


この不健康さも、慣れれば慣れたで何気に居心地が良いというか。笑。





でも季節も春になってきて、周りの部屋もだんだん雨戸をあけ始めたし、


やはり春は陽を浴びたいし、風も肌に気持ちが良い季節になってきました。


それで今日、雨戸は全部開けたのですが、


部屋には陽射しがたくさん入って、とてもありがたいような気がしてます。





キッチンに窓から陽が注げば、あの日のことを思い出します。


あれは旦那さんが倒れた日。


病院から一人で帰って来て、テーブルを見ると


旦那さんが倒れる直前に、寝室から持ってきた麦茶のコップが置いてあって、


コップにはまだ麦茶が半分くらい残っていました。


血管が詰まる前兆だったのか、かなり喉が渇いたらしく…。


おしっこで起きるの防ぐ為に、夜は飲み物控えるのが常だったのに。


寝室に飲み物なんて持っていく人じゃなかったのに…と思いながら、


でも、その残った麦茶を流しに捨てるという気にはなれませんでした。


旦那さんが飲んだ麦茶、もう二度と飲まないかもしれない記念(?)の麦茶、


捨てるのは忍びなくて、鉢植えの植物に麦茶を全部注ぎました。


そして空になったコップを流しで洗った時、


たしか、今日とまるきり同じような日差しが私の背後からあたっていたな。


あの日もちょうど今日と同じような天気でした。

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