いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

抜け殻みたいな人生

仕事など外から帰って来ると、必ず駐車場にクルマを停めるから、


自然に、旦那さんが倒れていた場所を見ることになります。




私が停めている場所の左側に、いつも旦那さんがクルマを停めてました。


そしてあの朝、自分のクルマの左後ろのドア付近で倒れてました。


前の日の夕方に、上の階の人が


「ご主人のクルマ、パンクしてますよ」と教えてくれて、


確か、左後ろのタイヤがパンクしてて、


もう暗いから明日の朝、仕事行く前に仮のタイヤに替えるね…と言う話をしていたのです。


そして当日朝、私も珍しく朝起き出して、(私は休みの日でした)、


タイヤ交換をしてくるね…と玄関から出て行った姿を見たのが、


元気な彼を見た最後になりました。





パンクを直してすぐに戻ってくることを予想して、


見ていたテレビはつけっぱなしで、


私は寝室に戻りましたが、でもなんだか寝付けずに、座ったままスマホ見てて、


そしたらドアのインターホンが鳴りました。


旦那さんが倒れてますよ…と、隣の奥さんの声。




その瞬間から、すべてが、全部が、180度変わってしまいました。





今でも自宅前の駐車場でクルマを降りる度に、


必ず旦那さんが倒れていた場所を見ます。


そして、あの日を思い出します。


あの日に、あの出来事さえなかったら、


私と旦那さんは今でも、この家で仲良く暮らしていたのだと思います。


そして今ごろは、きっと隣の部屋でテレビを見てたのだろうと思います。


それか、「先に寝るよ。」と言って、布団にもぐっていたかもしれません。




あの出来事さえなかったら。


緊急事態宣言も明けたから、次の休みにどこへ行こうかと、


ふたりでワクワクしてただろうな。



今、あの頃とはまるっきり真逆の生活を送っていて、


死ぬこともできないから、残された時間を生きているけど、


まるで抜け殻みたいな人生で、ため息ばかり出ます。

×

非ログインユーザーとして返信する