いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

記憶の上書き保存

ちょっとショックです。


前に、何かの時に旦那さんが、


A4サイズくらいの段ボールを切ったものに、アパートの部屋番号をマジックペンで書いたもの…、


があったのですが、


今日、私の不注意で雨に濡らしてしまいました。




確か、以前、アパートの階段下の共有部分に何かを置いた時に、


名札代わりに一緒に置いておいた段ボール紙でした。


この間の台風の雨で少し湿ってしまったから、


乾かそうと外に置いておいたら、


今日また急に降って来たヘンな大雨大風で、


吹き飛ばされて雨に濡れて、ぐちゃっとなっちゃった。


ヨレヨレになってしまって、文字も薄くなっちゃいました。


あ~あ。大事なものだったのに、残念です。


旦那さんの書いたものなんて、あんまり残ってないのに。


しかも一緒に住んだ部屋の番号だから、ちょっと愛着がありました。




んんー。


だけどしょうがないね。


いくら旦那さんの書いた文字が手元にあったって、


本人が生き返ってくるわけじゃないもの。


そうやって、旦那さんの影は少しずつ少しずつ薄れてゆくのですよね。




おかしなもので、


思い出を取っておきたいものと、


思い出を消してしまいたいものと、私の場合ふたつに分かれるのです。




思い出を取っておきたいから、


先に言った段ボール紙も大事に手元に置きたいわけなのですが、


逆に、悲しくて辛いから、思い出したくないというか、消し去ってしまいたいものがあります。




例えば、旦那さんと一緒にご飯を食べに行ったお店って、


ラーメン屋さんでもイタリア料理店でも、


楽しく一緒にお店に行った時のことを思い出すと辛すぎるから、


ひとりで食べに行って、記憶の上書きをしてしまう癖があります。




ふたりで食べに行ったお店を見る度に悲しくなるのですが、


そこに敢えて一人で行って、記憶の上書き保存(?)をしてしまうことで、


次にそのお店を見たとしても、悲しい気持ちにならずに済むからです。




そうやって、どうにかして悲しい気持ちにならないようにしている私って、


バカみたいだけど、いじらしい気もしたりして。


そうやって少しずつ、旦那さんが居ないことに慣れようとしています。


がんばれ私。

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