記憶の上書き保存
ちょっとショックです。
前に、何かの時に旦那さんが、
A4サイズくらいの段ボールを切ったものに、アパートの部屋番号をマジックペンで書いたもの…、
があったのですが、
今日、私の不注意で雨に濡らしてしまいました。
確か、以前、アパートの階段下の共有部分に何かを置いた時に、
名札代わりに一緒に置いておいた段ボール紙でした。
この間の台風の雨で少し湿ってしまったから、
乾かそうと外に置いておいたら、
今日また急に降って来たヘンな大雨大風で、
吹き飛ばされて雨に濡れて、ぐちゃっとなっちゃった。
ヨレヨレになってしまって、文字も薄くなっちゃいました。
あ~あ。大事なものだったのに、残念です。
旦那さんの書いたものなんて、あんまり残ってないのに。
しかも一緒に住んだ部屋の番号だから、ちょっと愛着がありました。
んんー。
だけどしょうがないね。
いくら旦那さんの書いた文字が手元にあったって、
本人が生き返ってくるわけじゃないもの。
そうやって、旦那さんの影は少しずつ少しずつ薄れてゆくのですよね。
おかしなもので、
思い出を取っておきたいものと、
思い出を消してしまいたいものと、私の場合ふたつに分かれるのです。
思い出を取っておきたいから、
先に言った段ボール紙も大事に手元に置きたいわけなのですが、
逆に、悲しくて辛いから、思い出したくないというか、消し去ってしまいたいものがあります。
例えば、旦那さんと一緒にご飯を食べに行ったお店って、
ラーメン屋さんでもイタリア料理店でも、
楽しく一緒にお店に行った時のことを思い出すと辛すぎるから、
ひとりで食べに行って、記憶の上書きをしてしまう癖があります。
ふたりで食べに行ったお店を見る度に悲しくなるのですが、
そこに敢えて一人で行って、記憶の上書き保存(?)をしてしまうことで、
次にそのお店を見たとしても、悲しい気持ちにならずに済むからです。
そうやって、どうにかして悲しい気持ちにならないようにしている私って、
バカみたいだけど、いじらしい気もしたりして。
そうやって少しずつ、旦那さんが居ないことに慣れようとしています。
がんばれ私。