いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

古いほうの冷蔵庫

ボロボロ、ボロボロ、泣きました。


ここまで涙が出たのは久しぶりです。


すごくガッチリくっつけておいてくれてたんですよね。


テープが経年劣化しているから余計だったのだけど、


はがそうとしてもはがれなくて、


最終的に、布巾かけを手で持って、引きはがしたような事になりました。





私のお勝手仕事がスムーズに済むように、


布巾かけが落ちないように、すごくガッチリくっつけておいてくれてたんだね。


何年か前の彼の優しい気持ちを考えたら、


涙が止まらなくなってしまいました。






実はたった一人だけ、


リアルな友人にこのブログの事を知らせてあるのですが、


その人から最近、


「nekotonezumiさんが旦那さんからもらった愛情は特別だね」との感想を戴きました。




死別者だから、亡くなった人のいいところばかりを思い出すんですよ。


でも、あ、そういえば、旦那さんが生きている頃、


二人で旅行に行ったとき、


添乗員さんから「優しい旦那さんですねー。」と褒められたことが一度だけありました。


私は足が悪いから、


旦那さんはどうしても介護する側になっちゃうんですよね。


だけど、のろけちゃえば、


介護される側から見て、余計な介助は全くやらない人でした。


私が困っている時だけ、ちょっとだけ手を貸す…という、


障がい者の人権を無視しない介助の仕方を心得ている人ではありました。


(別に介護の仕方とかを勉強した人ではないので、


そこらへんは生来のものだったかな…なんて、


死んじゃってるから余計に、褒め称えてしまいますけどね。)





冷蔵庫は、はがれないテープの残ったまま、リサイクル業者の人が持って行ってしまいました。


シャープの冷蔵庫に変わって、今度の冷蔵庫はHITACHIです。


あの人が知らない家具が、また一つ増えてしまったな。


新しい冷蔵庫が来た嬉しさと、淋しさが交錯します。

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