いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

馴染みの逃げ場

逃げ場所だったと思うのです。


旦那さんの姿と声のある場所は。


嫌なことや思い出したくないこと、から、私が唯一逃げられる場所でした。




職場で嫌なことがあるでしょ、そうすると、


帰りの車の中でも1シーン、1シーン、嫌なことを思い出しちゃったりして、


思い出したくないのに、こういうときばっかり、頭から追い出せなくなっちゃうのですよね。




でも、家に帰った途端、旦那さんの顔を見て声を聞いた途端に、


パッと考えが切り替わったものです。


今まで頭の中を占めていた嫌なことが、さ~っと無くなっちゃって、


旦那さんが笑わせてくれて、


旦那さんのニコニコ笑顔を見て、


さぁ、晩御飯の準備をしなきゃ…、なんてやっているうちに、


たいていその一日が終わってしまったものでした。





………。


まるでお酒か麻薬(?)みたいですね。


飲んだら、やったら、パッと全部忘れられちゃう。


現実逃避のためのドラッグみたい?


だけど、体や気持ちに何の害も無いのだから、そういうドラッグがあったっていい。


私にとって、本当に素敵な、馴染みの逃げ場でした。


いつもいつも、嫌なことがあるたびに、その逃げ場に駆け込みました。


でも、一度たりとも嫌な顔一つせずに、いつもニコニコと受け入れてくれた旦那さんでした。






今はその、効果てき面のドラッグが無くなっちゃったものだから、


何かあるたび、ひーこらひーこらしています。


嫌なことがあって、家に帰って来くれば、


キッチンに立ってもお風呂に入っても、


ほぼほぼずーっとそのことが頭から離れなかったりします。


あのバカヤロウ、辞めちゃえよ、なんて独り言言ったりしながら、頭からそのことが離れません。





だけどまた、明日が来れば、明日の風が吹くのかもしれませんね?


未来に起こる悲しい事も、予想はつかなかったけど、


未来に起こる嬉しい事も、きっと予想はつかないものね。


明日何が起こるかは、神様しか知らないし、


とりあえず明日も頑張って、仕事に行ってみます。

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