いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

吾妻小富士

お盆休みも中盤です。


今年は結局、どうやら花火は見に行かない流れですが、


「せっかく休みが続くのだから、どこか出掛けてみようかな」と思って、


何日か前に、旅行雑誌を買いこんでいました。




私、以前は、旅行とかドライブの趣味ってほとんどなかったんです。


楽しさを知ったのは、旦那さんと一緒に出掛けるようになってからです。


この間ブログにも書きましたが、


旦那さんが死んじゃって、


生まれて初めて自分で予定を決めて、5月に石切山脈に出掛けてみて、


自分でもできるし、


ひとりで出かけても、案外楽しめるじゃん…という感想でした。


だから、今まで知らなかった趣味を私に置いて行ってくれた(?)旦那さんには


ほんとに大感謝です。





そして今回は、旅行の雑誌を眺めているうち、


福島にある吾妻小富士に出掛けることに決めました。



吾妻小富士という名の山が、福島市にあり、


当初の計画では、喜多方市で喜多方ラーメン(坂内食堂)を食べて、


磐梯吾妻スカイラインで浄土平まで行く予定でした。


だけど今日、実は、すごく混んでてラーメンは食べられなかった!!




お昼時を少しずらして、午後1時半ごろに喜多方に着いたのだけど、


どの店にも、ラーメン待っているお客さんが山ほどいて、


駐車場も停められないし、


老舗の坂内食堂なんて、たぶん70~80人ぐらいのお客さんが並んでました。




感染症対策が緩んだ、しかもお盆の休みに、


何も考えずにホクホク出かけてきた自分のオタンコを呪い(涙)、


ラーメンはリベンジを考えることにして、その足で浄土平へ。





吾妻小富士は割と標高があるので、いい加減クルマで登るのですが、


下は晴れているのに、山頂近くは少しガスっていて、


でも、浄土平にはたくさんの観光客がいて、


健脚の方は、徒歩で山頂のお釜まで登っていました。




私、きっと初めて通ったのだけど、


浄土平から福島市のほうに下る山道が、すごく興味深かったです。


道路端にたくさん「ガスに注意」、「ガスに注意」、


「車の窓を閉めてください」なんて書かれてあって、


要するに硫黄のガスなんでしょうね。


風景も、硫黄の成分のせいか、あまり植物が生えていなくて、地面がむき出しになっていて、


ものすごく独特な印象を受けました。


でも、「ガスに注意」のため、クルマを停めて良い場所はなく、


写真を撮ることができなかったのが残念です。







だいぶ降りてきて、市街地に近づきつつあったとき、


クルマを停めて休憩していて、


気が付いたら、


ドアミラーにトンボちゃんが一匹とまっていました。




しばらくじっとしたまま、ほとんど動かないんですよね。


ムシの寿命は短いから、


「たぶん、もう、そろそろ死んじゃうトンボなのかなぁ」と、


そっと指を伸ばしてみたら、


私の指にしがみついて、そのまんま、またしばらくじっとしていました。


そして、飛ぼうとして、地面に落ちてしまいました。





小さなムシでも、「命」だからね。


「命」って、どこから来て、どこへ行くのだろう。


トンボちゃんが手から飛ぼうとして、ポロっと地面に落ちてしまって、


なんだか悲しかったです。


トンボちゃんの命と、旦那さんの命。


あっちの世界で、今頃、旦那さんの指にとまってたりしてね。

×

非ログインユーザーとして返信する