勇気
明日、友人と隣県で会うことになりました。
具体的に、会うことが決定したのは、実は今日の事です。
前々から、明日会う話はあったのだけど、
友人の都合が定まらなかったんです。
定まらなかった都合というのは、旦那様の健康状態。
久しぶりに、友人の旦那様も交えて3人で会いたいね、ということに、
しばらく前からなっていたのですが、(友人の旦那様とも、私知り合いなので。)
いかんせん、旦那様は癌を患っていらっしゃるのです。
そしてこの新型コロナ禍、第8波。
流行り病の流行り具合と、旦那様の健康状態を見極めて…の、
一日前の英断となったわけでした。
お互いの住む場所に距離があるから、
中間地点の場所で会うのだけど、
両方が両方とも、県をまたぐ移動になるわけで、
私達健常者にとっても、コロナ禍の中、リスクがゼロとは言えません。
そんな状態で、病弱な状態の旦那様を日帰り旅行に連れ出す勇気は、
もし私だったら、
恐ろしくて出来ない気がしています。
でも、どうなんだろう?
おそらく余命が見え始めている家族を、
守るためだけに、安全地帯に閉じ込めておくのもまた、
自分の良識や罪悪感と戦うという意味で、
ある意味、勇気のある行動なのかもしれません。
でもきっと、私だったら、
「危ないから。危ないから。」と連呼して、
旦那さんを一歩も外に出さなかったかもしれないな。
だって、死んじゃったら嫌だもの。
ずっと一緒に2人で暮らしていくんだもの。
ひとりになったら寂しくて、
そんなの怖くて怖くて、想像することもできないくらいだよ。
でもね。
いくら危険の回避だからといって、
どこにも出かけられず、友人にも会えないのじゃ、
そんなさびしい、悲しいお話はないですよね。
しかも余命がわかっているかもしれないのに。
だから、友人の勇気には頭が下がります。
旦那様のためを思って、決して小さくはない危険を顧みず、
一歩踏み出す勇気は、尊敬に値する行為なのだと思います。