いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

まさかの坂

前にも書いたことがあるけれど、


リフジン様(またリフジン ネタかよ~)に会ったばかりの頃、


まだ私の気持ちが50歳理学療法士に向いていた頃、


でも今考えると、会ってそんなに経たない頃から、彼は私にこんな話をするようになっていたのよね。


「オレ、潔癖症っぽいところがあるんだよね」。






でもその頃まだ私、彼のことをただの”ガキンチョ”としか思ってなくて、


ちょっとアネサン風吹かせたくて、今考えるととっても残酷なこと、彼に言ってしまったのでした。


「そういうのって、自分で、自分の部屋とかをきれいにするのは勝手だけど、


家族にはあんまり強要しないほうがいいわよ。


神経ピリピリさせて、潔癖症、やられた家族は不幸だから」。


「ふぅん。」みたいな返事を、彼はしたと思います。





「やられた家族は不幸だから」。 私の口調に「裁き」があったのは、


それは、私自身に潔癖症に対する憤怒と憎悪があったからです。実は。




前にも少しお話したことがあったかもしれないけれど、


旦那さんの奥さんって人は、かなり精神病質な人でした。


今の言葉でいうと、サイコパスというのが当てはまるんでしょうか。


なんだか奥さんは、潔癖症もひどかったらしい。


旦那さんが帰宅すると、彼は疲れて帰って来るのに、


家に一歩も入れずにまず風呂で全身の汚れを落とさせ、


家の中、彼が歩く廊下等にはバスタオルが全部敷かれ、


バスタオルが敷かれていない部屋には、彼は入ることができない。


奥さんは真っ青な顔をして洗濯機を一日に7回も回す、


家中の廊下や彼の触った場所を、一日に何度も拭き掃除をするために手は赤切れて。


もちろん廊下に敷いたバスタオルは毎日交換するわけだし、凄いボリュームの洗濯と掃除のために時間は取られ、家族にろくに食事も作らない。


そんな気のふれた女のいる場所が、彼の城だったわけです。




だから私は潔癖症を嫌っていた。さげすんでいました。


私にとって潔癖症を患った彼の奥さんは、まさにサイコパス。


愛情や思いやりが欠落した人非人の奥さんなんて、


彼の妻である資格はない。 死んだらいい。


サイコパスなんて、生きてる資格ないよ。 早く死んだらいい。


真面目にそう考えていました、


潔癖症でストイック、サディスティックなリフジン様が、私の想い人になるまでは。




………。


だけど、サイコパスの意味って、


「愛情や思いやりが欠落した人非人」であるならば、


あの人、そんな人じゃないわよ。


「リハビリ頑張ったからだよな」と言いながら、


大きな暖かい手で、私の手をがっちり握ってくれた人だもの。




それに、さっき、ふと思ったの。


たぶん私の気のせいだけどね。


私から電話番号を受け取って、あんなに喜んだ彼が、


一日置いたあの日、いきなり冷徹な…まるで仮面をかぶったサイコパスのように…態度を硬化させたのは、


もしかして、あたしがあの言葉を言ったからじゃないの?


「家族には強要しないほうがいいよ」。


「やられた家族は不幸だから」。





もしかして彼、私を不幸にしたくなかった?


潔癖症のオレが関わることは、相手を不幸にすることだから?


家族だけではなく、関わる人を全部、オレは不幸にしかねない………。


だから態度が急に変わったの・・・・・?






でもまず、そんな事よりも、私ってなんて残酷でひどいことを彼に言ってしまったんだろうと。


彼のところに速攻で吹っ飛んでいって、頭を下げたい気分です。


それに。あぁでも、もしかしたら。あんなに急な変化って………。


なんて。相手を傷つけてしまった事よりも、やっぱり自分の恋路を想う、哀れで我が儘な私です。

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