他虐(造語)(7)
3ヶ月、経ってしまいました。
「3ヶ月前の今頃は、私はもうこのアパートで、”ヒトリ暮らし”に戻ってたんだなぁ」
なんて思う。
3ヶ月と一日前は、まだ私はあの病院に居たのにね。
(決して新しい病院ではなかったけど)
(だから却って、看護師さんたちと一部の患者さんが、
折り紙折って飾ったり、色画用紙を切り抜いて作ったりした季節の飾り付けが
手作り感があって、とても暖かい安らぎがあって、)
そんな雰囲気のあの場所は、
私にとって、最高に素敵な回復期リハビリテーション病院でした。
退院してきて3ヶ月でしょ。
でも同じ時間、3ヶ月間、私はあの病院で過ごしていたわけです。
そう考えると長いよね~~~、3ヶ月って。
だもの、これだけの時間を私はリフジン様と共有していたわけで、
もちろん一日中一緒にいたんじゃないけどね、
でも。
3ヶ月ってあっという間だった…なんて思ってたけど、
今、思えば、ほんとに意外と長い時間だった。
要するに、
人を好きになるには十分な長さだね。
………。
最初に会った時の印象と、3ヶ月後に最後に別れた時の印象は、
まるで別の人だもの。
最初会った時は、目がクリッとした可愛いガキンチョ…だったけど、
最後は、年相応の包容力と逞しさすら感じる好青年になっていた。
時間って不思議なものだと思います。
退院してきたあの日、
友人夫婦に助けてもらって、家まで車に乗せてもらって帰ってきて、
お礼を兼ねて2人とお昼一緒に食べて、その後も家のことを手伝ってもらって、
(入院したのが夏だったから、
退院してきた11月末、その日のうちに、ストーブ出したり灯油買ったり、
冬用の洋服や布団やらを押し入れから引っ張り出したり、
冷蔵庫内のものなんて全部捨てなきゃならないし、
ものすっごく大変でした。大忙しだった。
だから、それを見越して、
足の悪い私を友人夫婦が手伝ってくれたのです。)
でも、ふたりが帰った後の私の孤独感と言ったら………。
それまでずっと、骨を折ってから4ヶ月半も、私のそばには誰かが必ず居たわけで。
それは隣のベッドの患者さんもそうだし、看護師さんやお医者さんや。
一人目の片想いの彼氏と、もちろんリフジン様も。
だから、ひとりぼっちって、しばらくずっと忘れてて、
いきなりあの日、
あの病院から退院して、
リフジン様と引き離された(?)ことも相まって、
自分の家ではあるけれど、
ひとり、ぽつ~んと、誰もいない空間って、
ほとんど恐怖。違和感以外の何物でもなかったです。
だんだん話が、テーマと離れてきてしまっていますけど。
もう少し、お付き合いくださいね。