花火大会はもう要らない
テレビを見ていたら、季節外れの花火の映像が映り、
なつかしくてなつかしくて、ぼろぼろぼろぼろ涙が出てきました。
わりと最近は私、泣き方が静かになってるけど、今日は大声でぎゃぁぎゃあ泣いてしまいました。
私が大好きだったのです、打ち上げ花火。
過去形で書いちゃいます、これから先もう花火を見に行くこともないだろうから。
旦那さんの影響で私が旅行大好きになったように、
私の花火好きの影響で、旦那さんも花火が好きになりました。
だから毎年夏になると、2人でいろんな花火大会を見に行きました。
初夏になると、もう気持ちもワクワクしてくるんですよね。
今年の夏は、どんな楽しい夏になるんだろうって。
地元の花火大会にも何度も何度も行きました。
地元ならではの小さな花火大会で、まだ明るいうちに街に人が集まってくるから、
この田舎町にこんなに人がいたのかと驚いたりしてね。
出店でいろんな食べ物売ってて、それ買って食べるのも楽しいし、
花火が上がるたびに歓声が上がったり、
田舎ならではの本当に楽しい夏の思い出、花火大会でした。
遠方の花火大会も、結構いろんなところに行きました。
名の通った大規模なものに行けば、いつも行く地元の花火大会とは全然規模が違うから、そんな花火大会もまた楽しいものでした。
素敵な音楽に乗せてスターマインとか。見ていて感動して、それこそ涙が出そうになる時もあったなぁ。
人間って不思議なもので、あんまり感動すると、意味なく笑っちゃうんですよね。
ふたりで夜空の打ち上げ花火を見上げながら、感極まって「奇麗だねぇ、奇麗だねぇ」って、最後にヘンに意味なく笑っちゃったりしたものです。
ふたりで見たから、なおさら奇麗だったのだと思います。
ひとりで今また同じ花火を見ても、あの時と同じ感動は決して得られないなと思います。
ふたりで体を寄せ合って、
同じ空を見上げて、同じ花火を見て、
同じことを感じて、
だから、一人で見る花火より、喜びは何十倍にもなるんだろうと思います。
……だから、もう、花火は要らないや。