いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

クリスマス・イルミネーション

夜中ふと目を覚まして、「あれ?旦那さんがいない??」と初めて寝ぼけました。


今まで1度もありませんでした。


緊張状態が続いているというか、朝起きたその瞬間から、旦那さんはもう居ない…ということがはっきりわかっている状態がいつもでした。


だけど今早朝、目を覚まして、私の左となりに寝ているはずの旦那さんの影が見えない…。


一瞬、あれ?と思い、現実に戻るまでに10秒くらいありました。





その10秒、もう少し長い時間だったらよかったのにな。


私は睡眠中にほとんど夢を見ない体質(? 見ているけど忘れてる?)らしく、旦那さんがいなくなってからも、一度も旦那さんの夢を見たことがありません。


亡くなったご家族の夢を見た…という、ほかの方の記事を読むたび、うらやましいなと思ってしまいます。


夢でいいから会いたいよ。幽霊でもよいから会いたいよ。
(でもあの人のことだから、幽霊と言ってもなんだか妙に明るい幽霊になっちゃって、全然迫力ないんだろうなぁ)






そろそろテレビでクリスマス・イルミネーションの話題が聞こえ始めました。


我が家でも、小規模だけど毎年、旦那さんがベランダにクリスマス・イルミネーションを飾っていたのです。


ご近所でもクリスマス・イルミネーションを飾る家というのはだいたい決まっていて、毎年ふたりで、「あの家でもそろそろ飾ったかな?」と見に行ったりしていました。


だから逆にご近所の方たちも、もしかしたら、うちのクリスマス・イルミネーションを毎年楽しみにしてくれていたかもな、なんて思います。




うちは昨年引っ越しをしたのですが、新しい家のベランダに外用コンセントがないため、旦那さんの友人にわざわざコンセントを作ってもらったくらいです。


そのくらい、うちの旦那さんはクリスマス・イルミネーションが大好きだったみたいです。


もともと、大の男のくせに、可愛いものとかちょこっと洒落たものとかが好きだったんですよね。


でも体がごつい感じの風貌だったので、洒落た小さなものが好きだったりするところが、なんかとても意外な感じで可愛かった。愛おしかったです。






旦那さんの誕生日11月の11日を過ぎて最初の土曜・日曜が、毎年クリスマス・イルミネーションを飾る日と決まっていました。


だから、本当だったら今頃ちょうど、ベランダでごそごそやり始めた時間です。


それを考えたら、また昨日に引き続き、涙で顔がぐちゃぐちゃに。




寂しくて寂しくて、心臓が何かにつかまれてしまうような感じがします。


どうしてこんなに苦しい思いをしなきゃいけないんだろう。


こんな感情、生まれて初めてで、この先どうなるのか、とても不安な気持ちです。




でも、しょうがない。仕様がない。仕方がない。


受け入れなきゃほかに方法がありません。


だってもう、どう足掻いたって前には戻れないんだもの。


どうもがいても、たった一秒たりとも旦那さんに会うことは、もう決して叶いません。


苦しいけど、悲しいけど、しょうがない。

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