いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

風の強い夜

なんだか今夜は風が強い夜で、心細い気がします。


旦那さんが生きてたら、全然怖くないのになぁ…なんて思ってしまいます。


別に旦那さんは、筋肉ムキムキマンでも、


俺に任せとけ的なカッコマンでもなかったけれど、


でもこういう時、そばにいてくれるだけで本当にほっとしました。




特に旦那さんでなくても、ひとりじゃなきゃだいぶ違うんだろな、なんて


ちょっと思ったりもします。


ひとりで時間を過ごすことには、なかなか慣れることができません。


もとはこれでも、気を使うくらいなら一人暮らしのほうがずっといい…なんて


息まいていたのですけどね。


特にこんな、風で雨戸がゴトゴトいうような心細い夜は、


ひとり暮らしは切ないなぁ…なんて、しみじみ思ってしまいます。




ずいぶん昔の話で恐縮ですが、


あの大震災の時、


ちょうどお茶でもしようとふたりでファミレス入った途端に


強烈な揺れに見舞われました。




2人で席に座り、メニュー見ててまだオーダーもしないうちだったのですが、


急に強烈な揺れに襲われ、


窓は割れるしシャンデリアが落ちるような状態でした。


ふたりとも席に座っていることもできずに、


地べたにしりもちをついたのですが、


旦那さんはそれでも、後ろから覆いかぶさっていてくれたのです。


今から考えたら、


落ちてくるものから私を守るために覆いかぶさっててくれてたのでしょうが、


当時の私はそれに気づかず、


回りじゅう割れた皿や壊れた机に囲まれて、


それでもお陰様で、旦那さんとくっついていて、とても安心できていました。




たぶん、人の肌の感触や、体温や息遣いって、


それを感じることで、生き物的に安心材料になるのでしょうね。


だから、例えば親しい人と一緒にいたり、


くっついて感触や体温を感じることで、生き物的な安心感を得られるのでしょう。





……なんて考えているうちに、


なんだか外の風、やんだみたいです。


寂しいけど仕様がない、今夜もダブルベッドの真ん中で、


セシールで買った、肩まであったか着る毛布 をかぶって、


アイマスクのようにめぐリズムを装着して眠ることにします。苦笑。

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