いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

夫婦で虹の橋を渡る

今日、職場で利用者さんが亡くなりました。


私は介護施設に勤めているので、


利用者さんが亡くなる…というのは、割とよくあることなのですが、


今日亡くなった利用者さんは、私にとってちょっと特別でした。




夫婦部屋に入っている利用者さんだったのです。


ついこの間まで、奥様とお二人で仲良く過ごされていたご様子でした。


…と言っても、仕事場とは別の棟にいる利用者さんだし、


そもそも私は介護職ではなく事務職なので、


ご夫婦とは深い関わりはありませんでした。



ただ仕事上、間接的にはいろいろ関わっていて、


例えば買い物代行で買った品物のレシートは、その度必ずコピーを持ってこさせるような、


(他の利用者さんは、月末締めでの領主書類返却を待ってくれています。)


ちょっと…要求が強いと言うか、つまり、なかなかクセの強いご夫婦ではありました。




今日亡くなったのは、旦那様のほうですが、


実はついこの間、1月の末ごろ、奥様が先に亡くなられました。


その話を聞た時、私は他人事とは思えず、


旦那様を陰ながら応援していました。


もう高齢だし、生き残ったのは旦那さんのほうだけど、


どれだけ寂しい思いをしているのだろうな、と思うと、


何とか早く元気になってほしいという気持ちが強かったです。




ですが、やはり力を落とされたのでしょうね。


いくらご夫婦とも90歳を超えるご長寿だったとはいえ、


そこいらへんはあまり、年齢等は関係ないようです。





旦那様が入院されたのは4~5日前でした。


ヘルパーさんが「生きて戻ってくるのは難しいかもね」と言っているのを聞きました。


旦那様は「(奥様が)そこに立ってる。」とおっしゃられたそうで、


「奥様が迎えに来ているんだから無理だろうねぇ」と、ヘルパーさん同士で話をしていたそうです。





今日、旦那様は虹の橋を渡られました。


もう、「部屋にコピーを持ってこい!」と言われる事はなくなりました。


私も、旦那様は奥様に呼ばれたんだなぁと思います。


人って、死んだからって全てが無くなるわけでは決してないもの。


それは私、うちの旦那さんとの事で強く強く思います。





奥様が枕元に見えたり、迎えに来たり、


虹の橋を渡って再開できたり……。


今ごろは、もう奥様とお喋りでもしてるのでしょうか。


なんだかすごく羨ましいなと思ってしまっています。

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