いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

置きみやげ

私は仕事でミスが多いほうなので(恥ずかしい話ですが…)、


結構よくヘコみます。


ミスなくスピーディに仕事をする同僚を見ると憧れちゃうし、


なんで私にはそういう才能がないのかなぁ…と、落ち込むこともしばしばです。


実は、今日もそんな一日でした。




だけど!


何だか最近ちょっと変わってきた気がしています。


いや別にミスが少なくなったとか、そういうのではないんですけど…(失笑)。


前に比べて、あんまり落ち込まないのです。


やっちまった時はさすがにヘコむのですが、


傷が浅いというか、立ち直りが早いというか。


なんか最近ちょっとヘンだなぁ、と常々思っていました。





今日は朝からその予兆がありました。


朝、隣の机の男性職員と世間話をしていた時に、


「(男と違って)女は強いわよ~。私、最近実感していますもの」という話をしました。


男と違って…というのは、あくまで私の私感です。


旦那さんと比べて…というのが近いです。


旦那さんがいなくなってからよく思うのは、私が私の立場で本当に良かったということです。


残されたのが私のほうで、本当に良かったということです。


多分、「耐える」ことは、旦那さんより私のほうがずっと得意だからです。


女は子供を産むからかなぁ、よくわからないですけど。





今日は仕事でミスって、他の部署の若い女の子から文句言われて、


正直ヘコんだですが。


気が付いてみたら全然忘れていて、同じフロアの人と笑い話をしていました。




旦那さんを見送ったことで、


いつのまにか、自分に自信が持てたような気がしています。


私はこの苦境を、今日まで乗り越えてきたんだぞ、という。


こんなこの世のものとも思えない苦しみ、あんたたち知らないでしょ、それを私は越えてきてるのよ、という。


「あんたたち」がこの苦しみを知っているかどうかは定かではありませんが、


少なくとも私の会社では、旦那さんと死別された方の話はあまり聞きません。


だから、こんな苦しみを知っているのは、私の会社ではかなり少数派で、


その意味で、この試練と戦っている私は最強の女なわけです。




…冗談はさておき、とりあえず今、


普通に生活をしようとしている私は、もう少し自分自身を褒めてあげてもよいな、と思っているところです。


そういう意味で、たぶん旦那さんは、


自分の死と引き換えに、私にとても貴重な置きみやげを置いて行ってくれたのだと思います。





この経験を通して、


私は自分に本当の自信が持てて、


自分を本当に好きになれるのかもしれません。

×

非ログインユーザーとして返信する