いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

1年前の悲しみよりは…

昨年の6月3日が命日ですが、


私の心の中では、


旦那さんが駐車場で倒れて救急車で運ばれて、お医者様に「むずかしいですね」と言われた


6月1日が、どちらかと言えばアニバーサリーです。


あの日から、すべてが変わってしまいました。


あの日の朝、隣人が朝出勤で偶然倒れているうちの旦那さんを見つけ、


ピンポーン♫とチャイムを鳴らしてくれた、あの時を境に。





私もあの朝、多分、何かを感じ取っていたのだと思います。


あの朝、早朝でしたが、


めずらしく朝方トイレに起きて、そのまま寝室に戻らずに、


すでに起きていた旦那さんと一緒にしばらくリビングでテレビを見てました。


そしたら、いったん着替えのために寝室に戻った旦那さんが、


半分ほど麦茶の入ったガラスのコップを持って、リビングに戻ってきたのです。


喉が渇いて夜中に麦茶? 


しかも寝室にコップ持っていくほど喉が渇いたの?


そんな習慣など全くない人だったから、ちょっと驚いたのですが、


あとあと考えれば、血管のつまりがもうすでに起き始めていたのだと思うのです。


だから生理的に飲み水が欲しくなったのだと思います。


腰痛(梗塞の前兆の背中の痛み)のために


しずしずと歩いてコップをリビングまで持ってきて、


そこから出勤前にクルマのパンクの応急処置をするために、駐車場に出ていきました。


私はベッドに戻り、だけど横にならずにベッドに座ってスマホを眺めてて、


その時、ピンポーン♫と、チャイムが鳴りました。





あの日から、1年以上が経ちました。


不思議なもので、去年の今ごろはもう旦那さんは居なかったんだ…と思うと、


ふ…と安心するのです。


あ、もう居なかったんだ。もう、1年前は、すでにこの気持ちだったんだ。




安心…というか、あきらめの気持ちというか、悲しみが和らぐというか。


1年前の今日よりは、今のほうが、いくらかマシな悲しみなんだ、と思うのです。

×

非ログインユーザーとして返信する