いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

出た時のまんま

今朝、出勤前に、


部屋干しの洗濯物をたたもうとして、


物干しハンガーからバサバサと乾いた洗濯物を外して


とりあえず、勉強机の上に山積みにしました。



その時ちょうど、コーヒーメーカーから「出来たよん ♪♬」の音が聞こえたので、


コーヒーサーバーをはずして隣の居間に持っていき、


カップにコーヒーを注ぎ、


朝食を食べ、食器を洗い、化粧をしていざ出勤。




出勤しようとして、ちらりと隣の部屋を見て、…「あ。」と思いました。


洗濯物、たたむのすっかり忘れてた。



でも、ここで洗濯物の事をやっていたら遅刻は避けられないので、


やむなく、そのまま出勤することに。



クルマを運転しながら思いました。


「こんな時、前だったら、先に帰った旦那さんが洗濯物たたんでおいてくれるのにな」。


机の上に洗濯物が山積みになっていたら、


あの人のことだから、絶対たたんでおいてくれるはず。


そしてきちんと、タオルはタオル、パンツはパンツ、靴下は靴下、


タンスの決まった場所に閉まっててくれたはずでした。



料理はほとんどダメで、全然手伝ってくれなかったけど、


その他は、割とよく気が利く人でした。




だけど、彼が居なくなって2年。


それからこの部屋にはずっと私一人で暮らしてきました。


なので、帰って来てみたら、当然ですが、出た時のそのまんま、です。



洗濯物は机の上にうずたかく積まれたままになっていて、


薄暗い部屋の中、シーンとして、何一つ動く気配もなく…。


まるっきり想像した通りの現実がそこにはあって、


いっそうの寂しさが胸に刺さりました。

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